素直になれないのは君のせい【月永レオ】 (ページ33)

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近くて遠いページ33

何気なくリビングでテレビを見ていた

蒼｢ねーちゃん！テレビ見ていい？｣

『いいけど、何見んの？』

蒼｢決まってんじゃん！〇ステにKnightsでるの！｣

『へぇ、』

ソファに座っていた私の隣に座り、そこにあったリモコンを操作した

にしてもKnightsね、テレビでも引っ張りだこじゃん。かなりヤバい奴らなのになんでそんなに人気なのよ

蒼｢…ねーちゃん。俺思ったんだけどさ。レオさんってねーちゃんの何処が好きなんだろうね！｣

でたよ幼稚な質問。いつか言われそうだと思ってた。

『知らなーい。本人に聞けば』

蒼｢じゃあねーちゃんは何処が好きなの？｣

チャンネルが変わりちょうどKnightsの出番だ

『…あんなやつの何処が好きなわけ…くそ作曲家』

蒼｢酷い！ねーちゃんって素直じゃないね〜いつかレオさんに嫌われちゃうよ？｣

ニヤニヤとこちらをみながらちょっかいをかけてくる

『本気で殴るよ』

ソファの上で乱闘が始まる。どうしてこんな中学生男子にムキになっているのだろうか

蒼｢わ！ねーちゃん暴力反対！変態！
まずそんな暴力的でよく彼氏できたよね。
このくそリア充！全国のレオ担に謝れ！土下座しろぉ、爆発しろぉ！｣

中学生らしからぬ発言に幼稚だなと思うがただの悪口では無いか？お前の個人的な意見ではないか？

『まずアイドルの前に高校生だし！
お前と一緒の学生だし！
私も一応人気アイドルでもあるんですけど！？一般人じゃないんじゃこちとら！』

喧嘩は売られたら買う精神というか毎日レオとも喧嘩してるので慣れっこだ。慣れたくもないけども

レ｢大好きだ、愛してる｣

『…っ…！？』

いつも耳元で囁いてくるようなテレビから声が聞こえた
ファンに向けて言っているとはいえビクッと肩がはね心臓が止まるかと思った。あいつだあいつの声がする。
心臓の音がうるさくて他の音が遮断される

蒼｢あ、レオさんだ！……ねーちゃん…？おい、ねーちゃんしっかりしろよ！｣

蒼太の前でうずくまる私
顔がみるみる赤くなるのが分かる。

『そ、…た…殺して、私を殺して…』

蒼｢ね、ねーちゃん！？さすがに殺しはしないから！？…い、生きろー！｣

あのくそやろう今度あったら八つ裂きにしてやる