19話 ページ21
蔵馬「残念です。ミツバも悲しむでしょう。古い友人を無くすことになるとは」
蔵馬当馬つくづくムカつく人だよ。
新撰組をどうにか出来るはずないんだよ。
それに話を聞いてれば、ミツバのことを悪くいうし。許せない。
蔵馬「まさかあのような病持ちとは姉を握れば総悟君を御しやすしと踏んでおりましたが医者の話ではもう長くないとのこと。非常に残念な話だ。」
何が残念だよ。真顔で言われても思ってないのに言われてもムカつくだけだよ。
それに、もう私たちの体力は限界に近い。
それなのに敵は一向に減らないし。このままだと勝ち目はない……。
土方「……ハナから俺達を抱き込むためにアイツを利用するつもりだったのかよ。」
蔵馬「愛していましたよ。
ただし道具としてですが……」
土方「…クク…外道とは言わねぇよ。
俺も似たようなもんだ。
……ひでー事腐る程やってきた。」
そう、兄ちゃんは喉をならし言った。
道具としてその言葉に私は、怒りを覚えた。
でも言い返せない。それが悔しくて、尚更ムカついた。
でも、兄ちゃんは違った。
刀を持ち直して、片手を添えて……
土方「俺ァ、ただ……惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ…。」
そう言った。ここにいる誰よりもカッコイイそう思った。
私には到底追いつけない背中……
いつも、私と違うところを見てる。
45人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:moca^^* | 作成日時:2019年3月15日 16時