五条・モンペ・悟に強火担拒否される話

初恋 ページ10

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｢Aの初恋ってどんなだったのよ、アンタだったらいい感じの恋してそうだけど。｣


｢っ、ごほ、え？何、え？｣



談話室でココアを飲んでいたタイミングでそう野薔薇ちゃんに言われる。思わず噎せた。悠仁くんも恵くんも今日は任務の関係で2人とも不在だから、女子会……？みたいな雰囲気ではあったのだけど、こうも唐突に恋の話になると戸惑いを隠せない。



｢ん〜…………はつこい…………ね、あんまり記憶にないなぁ。お家に家庭教師来てたから、幼稚園とかは行かなかったし。……ぁ、」




｢………思い当たる節あった！？どんな人！？顔は？｣




｢……笑わない？ぜっっったい笑わない？｣



｢何よ？そんなに信用ないの？笑わないわよ、人の初恋なんて。」




｢……なの。｣



｢え？｣



｢私の初恋、天王はるかさんなの……セーラー戦士の……。｣



｢……ふふふ、ほんとに？｣



｢笑わないって言ったじゃん、野薔薇ちゃん！！だって初めて見た時、凄いカッコよかったんだもん……。見たの3歳くらいだったし、最初男の人かと思ってたの！！！あとで知ってちょっとショック受けたの覚えてる…………。」



あの時は本当にショックだった。だってあんなにかっこいいし、女の子に優しいし、髪だって短くて、声も比較的低かったんだもん。男の人だと思うじゃん……。




｢初恋がまさかそっちだったとは……。珍しいものね。｣



｢うう、恥ずかしい……。っていうか！！！！私だけこの話するのおかしくない？？野薔薇ちゃんの初恋も聞かせてよ。聞かせろ〜〜〜！！！！！！！」



｢こんな話題振っておきながら、私は初恋なんてしてないの。残念だったわね。｣



｢はぁ〜？！！？？？え、その逃げ方ずるいよね！！！！もう！！！！」



野薔薇ちゃんはケタケタと笑うものだから何だかしょうがないなぁなんて、許しちゃうし本当に野薔薇ちゃんは狡いよね。好きだけど。




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野薔薇Aの初恋既に終わってたわよ


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五条え、嘘でしょ、ねえ、嘘誰??????





野薔薇残念、女の秘密よ









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※天王はるかさんに恋したのは作者の実話だし、勘違いしたのも実話だったりします。

終わり ログインすれば
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