Secret Girl ~Sho~

2018.2.27 ページ34

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紫耀「本当にありがとう」




勇太「上手くやれよ？」




紫耀「おう」






神宮寺にヘルメットを渡した俺は

空港の中へ急いだ。




残り35分。




ここからが本番と言っても過言ではない。




まずはイタリア行きの場所に向かう。




でも、1人で行動することが苦手な俺は

カフェくらいはギリギリ辿り着けたが

空港という、人が多く 広い場所では

不安でしかない。




とりあえず表記のある

看板みたいなやつを見ながら

足を進めて行く。









そしてようやく見つけたイタリア行き の文字。




すごいな俺、と自画自賛しながらも

まだAを見つけられてはいない。




あっという間に5分が過ぎて

残り30分となったそのとき。






「イタリア行き 1時30分発 112便は

ただいまより皆様を機内へとご案内いたします

イタリア行き 1時30分発 112便をご利用の

お客様は保安検査場をお通りになり

4番搭乗口よりご搭乗ください」






空港内に女性のアナウンスが響き渡った。




ヤバい、時間がない。




こんな馬鹿な俺でも

出発する約15分前には乗り込んでないと

いけないことは知っている。




つまり実質15分しかない。






紫耀「A！」






俺は叫ぶことしかできなかった。









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