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第214話 ページ18

『………ひゃっ!』

なに!?
急になにが起こった?

私の足は今、地面に着いていない
顔を上げてみると零の綺麗な顔が近くにあった

『……れ、い』

零 「相変わらず軽いな、A」

『…………』

みんながいるのに、口調が昔に戻っている
そして、零がお姫様抱っこをしたおかげで、みんなに顔が見えるようになってしまった
私は思わず顔を見られないように、零の胸元に顔を埋めた

零 「いい子だ」

私がそうしたことによって、機嫌を良くしたのか褒めてきた

嵐 「なにかあったの?」

するとレッスン室のドアが開き、お姉ちゃんが中から出てきた

泉 「なるくん」

凛月 「兄者……」

零 「すまぬのう、凛月。Aは、今日はお休みさせてもらうぞ」

凛月は戸惑うような声で零を呼んだ

嵐 「Aちゃん!どうしたの!?」

『…………』

お姉ちゃんは零の胸の中にいる私に気づいたのか、声をかけてきた

でも私はまだ声を出すことが不可能で、返事が出来ない

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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1  
作成日時:2023年1月28日 11時

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