夢現な恋模様6【浦島坂田船】

245華 ページ2

実久里 ｢零華、お前忘れたのかい？｣

そう言ってお姉ちゃんを見る実久里様

零華 ｢あー、そういえば……｣

あははと苦笑いをするお姉ちゃん

『そうだったんですね』

実久里 ｢A、百合の前に牡丹って零華に言われなかったかい？｣

そう聞いてくる実久里様

『実久里様、すごいです！聞いてきました！』

実久里様、すごい！！

当たってる！！

実久里 ｢こんなの凄くないよ｣

そう言ってため息をつく実久里様

『でも、当たってますよ！』

実久里 ｢そりゃあ、当たってるだろうね｣

実久里様はお姉ちゃんの方をチラリと見た

お姉ちゃんは、実久里様から視線を外した

『お姉ちゃん？』

実久里 ｢零華のことだから、《立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿はユリの花》これを使ったんだろう｣

そうだろうとお姉ちゃんに聞く実久里様にお姉ちゃんは、バレたという顔をした

零華 ｢だってその通りじゃないですか｣

そう言って私の後ろに座って髪を梳いてくるお姉ちゃん

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