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第1話 夢 ページ2

幸せが壊れる時

いつも

血の匂いがする




『母さん父さん!』

燃えゆく炎の中、幼い少女は泣きながら走る

扉を開け悲惨な光景を目にした

『母さん…父さん…?』

横たわる母と父の姿

『千沙貴!?』

弟の姿もそこにあった

『いたぞ!!』




少女はただただ森の中を走った

追ってに捕まらないように

走って

走って

走って

そして

倒れた

『大丈夫かい?』

頭上から優しい声がした

そこには顔に包帯を巻いた男が立っていた

『どうして…なんで僕らはころされなければならなかったの?』

『…愚かな者が周りの者に吹き込んだんだよ……隣のうちの子が”鬼”にやられた…と』

『なんで…僕らはそんな事はしない……僕らの一族は』

『知っているよ…君の一族1人から手紙が来た……君達には恩がある、おいで』


この世界に鬼は2種類いる

人を食う鬼

人を食う鬼よりもっと前から存在していた誇りを持った鬼

人間からすればどちらも同じ

でも僕らは人を襲わないし受けた恩はきっちり返す

『今日からここに住みなさい』

『ただ住まわせてもらう訳には行かない…僕も…何かする……僕らの里が滅ぼされたのはその人喰い鬼のせい?』

『そうだよ、君達のように誇りを持った鬼を間違えてころしたんだ』

『ここってそういう人喰い鬼を倒すところなんだよね』

『あぁ』

『なら僕も手伝う…僕も君たちと共に』

『…そうか、ありがとう』




『はははお前もついに子供が生まれたか!!』

『騒がしいぞ』

『お前そっくりだな、きっと強くなるぞ!!』





『やぁ……』

『…私の子供たちを守ってくれたんだね』

『当たり前だろう…同じ志を持った者達だ』

『でも…君がタヒんでしまっては』

『ははは、…1度も表情を崩したことの無いお前が泣くとはな』

『……』

『……またお前達一族の元へと戻る、何度生まれ変わろうとも奴らを倒すまではな』

『…そうか……頼もしいな、だがその時には私も』

『なに構わんさ…たとえお前と会えずともお前の子や孫が僕と会うだろう……その時は…共に戦うさ』

『…すまないな……頼む』

『あいわかった』






貴「……っ」

朝日で目が覚めた

貴「…(あぁ炭を売りに行って…帰るのが遅くなって泊めてもらったんだ)」

布団から出るとおじさんにお礼を言い家に向かった

貴「心配してないといいけど」

早足で家に向かう

クンッ

貴(血の匂い!?)

家が見えてきた

そこには

貴「禰豆子!?」

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作者名:ペち太 | 作成日時:2019年4月21日 16時

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