憤怒と時涙 0 ページ2
「うぃ〜、仕事終ったぁ………。
もう!
「とき、うるせぇ」
真っ暗な廊下を軍靴と思われる靴をコツコツと鳴らしながらここ「prisoner」の医者、時と、看守の日登が二人揃って仲良く歩いていた。
綺麗な焦げ茶色のショートカットを揺らしながら、時は今日あった事を日登に話す。
「そうだ! 今日ね、新しい子が入ってきたの! なんでも爐なり扱いにくい子瓩蕕靴て! どお? のぼりそういうの興味なし?」
「はあ? そんな話、聞いてねぇぞ。おいコラとき、その話どっから聞いた」
「政府の人から聞かなかった〜?
……ああ! そっかぁ」
日登の方を見ながらニヤニヤしだす時。
自分の中で、嫌な予感がする。絶対、気色の悪い事をこれから言われると。
「ワライズくん……だっけぇ? その子に告白され………」
「ちげぇ」
ズバリと当てた気分になっている時。だか、一ミリもあっていない。
どうして男のオレが男なんぞに告白されないといけないんだ。
つーか。
「話をそらすな! どこで聞いたんだって言ってんだよ!」
「いへいへい!」
触り心地のいいぽっぺを容赦なくつまみつける。
手を離した後に、時の頰はほんのり赤く色づいていた。
涙目で頬をさする時をお構いに無しに喋り出す。
「ンで、だれだそいつ。性別は? 奇病は? どこ担当だ!」
「待て待て、お〜ちついて!
名前は確か、神影ちゃん。性別は女、奇病はー、奇病はー、あれ? おかしいな」
「どうした、早くしろ」
ポケットから取り出した紙を強引に奪い取り、新しく入ってきた新入りの情報に目を通す。
「奇病について、何も書かれてねぇじゃねーか」
書いてあるのは、名前、年齢、性別、担当場所、ナンバーのみ。
おかしい。
本当ならば、もっと様々な情報があるはずだ。
特に犂馼足瓩砲弔い堂燭盻颪れていないのはおかしすぎる。
日登は持っていた紙を投げ捨てると、 反対方向に足を向ける。
「ちょっと! どこ行くの!」
「奇病について何も書いてねぇなら、オレが直接聞きに行きゃあいいわけだ」
「ちょ、こんな時間に行って! 光瑠ちゃん怒らないの〜?」
「オレよりも新入りのやつに口答えできるわけねぇだろ。第一、したら殺す」
「そんな物騒なぁ」
日登は光瑠の担当する舎に向かい、それを見ていた時は深いため息をついた。
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ふてんにぶおんぷ(プロフ) - お久しぶりです!私も受験勉強で、なかなかウラツクにそれなかったんですが拝見させていただきました。相変わらず素敵です。キャラがみんな可愛らしい・・・。お互い勉強頑張りましょうね! (2018年12月31日 2時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
愛情様のお通りだっ!(プロフ) - よろしくお願いします!!! (2018年10月17日 20時) (レス) id: 87d10c86a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - たらスパさん了解です。今後とも宜しくお願いします! (2018年10月17日 1時) (レス) id: 6a49c456d5 (このIDを非表示/違反報告)
愛情様のお通りだっ!(プロフ) - クラウンちゃん可愛い… (2018年10月13日 15時) (レス) id: 87d10c86a7 (このIDを非表示/違反報告)
たらこすぱげってぃ(プロフ) - 白夜の幻想者さん» ありがとうございます!! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 5b791fe09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらスパさん x他2人 | 作成日時:2018年9月17日 16時