すの女の子２ (ページ1)

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(渡辺 side)

朝起きたら隣に好きな人が寝ている
普段は大人っぽいのにノーメイクのせいか
少し幼い表情が可愛い

理性を保てた俺……頑張った……！

起きてシャワーを浴びて
Aと同じ匂いのシャンプーと服に
むず痒い気持ちになった

フレンチトーストも食べて一緒に煙草も吸って
玄関まで見送ってくれるAを抱きしめる

「また後でな」

『あ、うん』

そのままキスをして
あたふたするAを横目に家を出た

家に帰って荷物だけ持ってそのまま仕事場に

楽屋に入るとAと佐久間以外はみんないて
それぞれの準備中だ

阿部「翔太おはよう」

「おはよう」

宮舘「おはよう。昨日、大丈夫だった？」

「…何が？」

宮舘「気付いたら先に帰ってたし
一緒に帰るのかと思ってた」

「あー、ごめん」

宮舘「サンドイッチあるけど食べる？」

「食って来たから大丈夫」

阿部「え、翔太…朝ごはん食べて来たの？」

「…そんな驚く？」

阿部「だって珍しくない？」

阿部ちゃんは驚いているが
涼太は何かわかったような顔をしている

宮舘「じゃあこれは俺がお昼に食べるね」

「あ、うん」

『おはよう』

そう言って楽屋に入って来たAの耳には
昨日あげたピアスが付いている

阿部ちゃんや涼太がピアスを褒めるのを
嬉しそうに受けとるAを見て
こっちまでニヤけそうになる

顔をあげると一瞬だけAと目が合い微笑まれた

…すっげー破壊力……。

ファンの皆はおろか
メンバーにも不仲だと思われているAと俺

決めたわけではないが
今までと同じ距離を崩さないのが
暗黙の了解になりそうだ

こんなことなら不仲になるようなことを
しなければ良かったとこの時改めて
思い知らされた