【NARUTO～暁～】記憶喪失少女6 (ページ15)

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255話ページ15

サソ「その“転生忍術”とやら…死んだ奴に命を吹き込む代わりに術者は死ぬんじゃなかったのか?」

チ「サクラは致命傷ではあったが死んでいたわけでは…ない。だからワシも…この程度で済んだのじゃ…」

サソ「そりゃ…残念だ」

ガッ!

私はサソリを思いきり殴る

サソ「止めておけ……この体は痛みすら感じない。殴るだけお前の拳が痛むだけだ…オレは血の繋がったそのババァが死のうが何も感じはしない。心も…この体と同じだ…今まで何百何千と殺してきたが…その内の一人と同じだ…どうでもいい」

サク「じゃあ…なんであんたは…ミヨを守ったんだ!なんで……」

サソ「…オレは…結局……人形になりきれなかった人間……か…」

ガラッ

「サーちゃん!!」

この声…

サソ『ミヨ…』

あ「ｯ!サーちゃん!!」

ミヨがサソリに駆け寄っていく

それと同じように倒れるサソリ

チ「サソリ…」

あ「サーちゃん…待ってて、今治してあげるからね…」

一度こちらを見て…ミヨはゆっくりとサソリに刺さった刀を抜く

サソ「ミヨ…なんで戻ってきた…」

あ「…決まってるでしょ?サーちゃんを…迎えに来たんだよ……サーちゃんは待つのも待たすのも嫌いでしょ…」

…ミヨ

チ「……サクラ、ﾊｧ…ﾊｧ…今のうちじゃ…ワシにはまだ…やることがある」

…コク

＿＿

サソ「……ミヨ…もういい…オレは…もう…」

あ「何言ってるの!?大丈夫…大丈夫だよ…サーちゃん…絶対助けるから…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…

ﾎﾟﾀｯ…

サソリの目元に雫が落ちる

サソ「ミヨ…頼みが…ある」

あ「…なぁに?」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サソ「…デイダラ…を頼む…あいつは一人にすると…危なっかしいから…な…それから、ミヨはあいつと仲良くな…」

あ「サーちゃん…!なんでそんな…お別れみたいなこと言うのォ…」

サソ「…それから＿＿＿＿＿…」

あ「＿え…?」

ｽｯ…

ミヨの頬にサソリの手が触れる

サソ「…ミヨ…頼んだぞ…お前らに会えて良かった…今まで……あ…りがと…」

ﾂｰ…ﾎﾟﾀｯ…

サソリの目から涙が零れる

ｽﾙｯ…

あ「サーちゃん…?…サーちゃん!いやっ!イヤァァァァァ!!」