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正直、仲良くはやっていない。それどころか関係は最悪だ。
連絡をしても冷たくあしらわれるだけなので、今では完全に断ってしまっていた。
『まあ、それなりだと、私は思っていますけど･･･』
しかし、素直に現状とその経緯を隣の男に話すのは、少し憚られた。
仕事の面だけで言えば、今の状態でも問題なくジャニーズ事務所側とやり取りできているから、これは完全な私情のように感じられたのだ。
だが私は、この男の鋭さを甘く見ていた。
｢───その割に元気ないやん。どうせマルが関係してんねやろ？｣
この人は、読心術でも心得ているのだろうか。
恐ろしい程に心の内を見透かされていて、私は戸惑いぎみに視線を向けた。
すると大倉は、カップの中に視線を落として、ぽつりぽつりと話し始めた。
｢俺さ、弟がおんねんけどさ、もし妹もおったらこんな感じなんかな〜って、Aちゃん見てると思うねんな｣
『は、はあ･･･』
突然、何の話かわからず、私は大人しく相槌を打つ事しかできなかった。
｢だから、Aちゃんが元気なかったら気付くし、どうにかしてやりたいとも思うねん｣
そして、｢何かあったん？｣と再度聞かれると共に、大倉の視線がこちらを向いた。
グループでは最年少で、末っ子などと呼ばれていたりするけれど、やはり本質は長男気質なのだろう。
冷静に全体をよく見ているし、面倒見もいい。
まさか、私まで面倒を見てもらう日が来るとは思いもしなかったが。
しかし、同時に嬉しくもあった。
ここまで気にかけてもらえるとは、思いもしなかったからだ。
私は苦笑を浮かべ、静かに口を開いた。
『本当は、丸山さんと上手くいってないんです。なんでか、急によそよそしくなってしまって･･････。でも、何が原因か、皆目検討も付かないんです。笑っちゃいますよね、丸山さんのファンとか言っておきながら。しかも、もう2年も一緒にお仕事してるのに。全然、理解してあげられてないんです、丸山さんの事』
まるで懺悔のような私の弱音を、大倉はただ黙って聞いていた。
そしてコーヒーを一口飲むと、口を開く。
｢確かに、マルも少し元気なかったわ｣
『やっぱり、長年一緒に居ると、些細な変化にも気付くんですね』
｢いや、単にアイツがわかりやすいだけやろ｣
そんなわかり易いはずの人を、私は理解できていないんですが･･･。
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めめこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編作成中ですので少しお待ちください！ (2019年6月6日 12時) (
レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 本当におもしろいです！早く続き見たいです！ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 9dc5982e37 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - ゆんゆさん» いつも読んでいただきありがとうございます！ヤキモチを通り越すくらいゆんゆさんにドキドキしてもらえるような作品にしたいと思います(笑)これからもよろしくお願いします！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆ(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。まるたーの私なので、上手くいって欲しいと思う反面、感情がリアルに伝わるってくるので、上手くいったらヤキモチ妬きそうで今から心構えを、なんて思ってしまいます(笑)これからも楽しみにしています！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: e91edee03b (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - colorfulcrayon2さん» ご感想ありがとうございます！プロだなんて嬉しすぎます(><)更新頑張ります！！ (2019年5月23日 7時) (レス) id: ca01f690f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめこ | 作成日時：2019年5月3日 15時
