36 ページ36
.
_______祐也side_______
真っ暗になった部屋に
ロウソクの火だけが灯っている。
「 …え？」
手「 遅くなってごめんな 」
あの時何かが引っかかったのは
Aの誕生日を
俺が忘れているって言ったことだと思う。
忘れてなんかいなかったんだけどな。
一応俺なりに
「 …ケーキ 」
手「 そう、準備したんだよ 」
メッセージを送らなかったのも実はあえてで
夜にサプライズパーティでもしようかなって。
でももうしたくない、難しいし。
ケーキを持ってAの前に座れば
暗闇で分からなかったけど 涙を流していて
不謹慎だけど綺麗だと思った。
手「 誕生日おめでとう、A 」
日が変わるギリギリ前だけど。
手「 素敵な一年になりますように、ほらロウソク吹いて 」
目の前の彼女は増して涙を流して
ごめんね。って謝ってくる
多分勘違いしてたことが申し訳ないのかな。
そんなのいいのに。
どっちかっていうと今は
手「 Aが笑ってくれると嬉しいんだけど？笑 」
折角のお祝いごとなんだから。
「 うん…っ 」
潤んだ目のまま俺の好きな笑顔を向けて
Aはロウソクを吹いた。
ありがとうありがとう、って
嬉しそうに何度も連呼してるけど
まだ終わりじゃないんだよ。
とりあえず電気を付けて
腕にかけておいた紙袋を渡す。
手「 これはプレゼント 」
「 え、まだあったの？」
手「 可愛い彼女の為に。笑 」
前にAが欲しいと言っていた
ブランドのネックレス。
「 わ、これ！」
手「 放課後に買いに行ったんだけど、覚えてる？Aが一緒に行きたいって言った日 」
「 あ…あの時の 」
手「 そう。Aにはバレたらダメだったからね 」
色々と謎が解けていくのか
ああーって、頭を抱えてる。笑
「 私勘違いばっかりしてる… 」
手「 気にしなくていいよ 」
終わったことだし、
無事お祝いもできたんだから。
手「 生まれてきてくれてありがとう 」
「 …うん、っ 」
今、俺の隣がAなことが凄く嬉しい。
だから最後に
思い出を作りに行きたいんだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵ゆき - １つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います｡で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (
レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです！ありがとうございます〜！！(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です！！続編楽しみにしています！！これからも応援してます！ (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです（＾_＾）！ (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。（＾_＾） (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真子 | 作成日時：2018年8月13日 2時
