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きっと今日、話してくれるんじゃないかって
そう思っていた。
少しでも祐也くんの気が楽になれば、と。
抱えてることがあるなら聞こう、と。
だってそれは彼女だから
でも私も随分身勝手だった。
彼女、という存在
でもそれだけで 私は他人。
言いたくないことだってあるはずなのに
深入りしたから
それこそ 彼女失格じゃん…っ
私が泣く場面じゃないから、必死に堪えていると
「 …っわ、」
振り払ってしまった腕に 捕まった。
優しい力で抱き締められる
怒ってたんじゃなかったの？嫌だったんでしょ？
そう聞こうとする私を読み取ってか
どんどんキツくなる力。
今そんなことしたら、涙が
「 …ゆ、うや君っ 」
手「 俺最低すぎて、笑えないわ。まじで。」
「 ...っ 」
最低？どこが？って私にはそれが分からないけど
必死に何度も 祐也くんは謝ってきた。
もういいよって言っても
よくないからって。
手「 信用してないとかじゃない 」
「 ...うん 」
手「 ほんとに、俺の両親なんか…どうでもよくて 」
「 祐也くん…強がりだよ 」
手「 強がり？」
だって、余りにも悲しい声でいうじゃない
どうでもいいようになんて聞こえない
手「 …あーあ 」
私が背中に回していた腕を解いて
正面から目を合わせた。
きっと残っている涙の跡を撫でながら
優しく笑って
手「 何でもお見通しなんだな、Aは 」
そう言った。
「 祐也くんのことよく見てるもん、好きだから 」
手「 それ反則じゃね？笑 」
二人で笑って、仲直りをして
そして
手「 じゃあ教える 」
「 うん 」
また少しだけ悲しそうに
私から目線を外し 窓の方を見たまま
手「 俺、子供の頃から虐待児だったんだよ 」
懐かしむようにそう言った。
「 …虐待児 」
手「 そう、死ぬのかなって思うくらい 」
手「 でも生きようって思って、両親から逃げた 」
ギュッと握り締められた拳の上から
そっと手を重ねると、私を見て ふわっと笑った。
手「 だから、俺に両親はもういないんだよ 」
やっぱり今日は、
祐也くんが私に 話してくれた日だった。
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葵ゆき - １つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います｡で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (
レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです！ありがとうございます〜！！(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です！！続編楽しみにしています！！これからも応援してます！ (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです（＾_＾）！ (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。（＾_＾） (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真子 | 作成日時：2018年8月13日 2時
