43時間目 しおり ページ43
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烏「知っての通り、京都2泊3日の修学旅行だ。君らの楽しみを極力邪魔したくはないが…これも任務だ。」
ひ「てことは…あっちでも暗殺？」
鳥「その通りだ。」
ええ、せっかくの修学旅行なのに…。
まあ殺せんせーが一緒にいる時点でずっとチャンスなことには変わりないもんね。
烏「京都の街は、学校とは段違いに広く複雑。しかも君たちは回るコースを班ごとに決め、奴はそれに付き合う予定だ。スナイパーを配置するには絶好のロケーション…既に国は狙撃のプロを手配した。」
準備満タンじゃん、はやすぎ。
鳥「成功した場合、貢献度に応じて100億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む。」
「『はーい。』」
私たちは少し気だるそうに返事をした。
そして、チャイムが鳴ると全員教室に戻り皆は修学旅行の話が始めた。
渚「Aー、同じ班にならない？」
『うん！』
良かったー。渚たちの班ならより楽しそう。
班のメンバーは、渚、茅野ちゃん、杉野、奥田さん、神崎ちゃん、カルマくん。
カルマくんが居るのがちょっと不満だけど。
茅「よし！どこを回るか決めよー！」
私たちが席に座ってルートを考えていると、ガラッと扉が開いて大量の辞書のようなものを持った殺せんせーが入ってきた。
『せんせー、それ何？』
殺「一人一冊です。修学旅行のしおりです」
そう言うと、ばばばっと皆に配って行き私の手にもしおりが落ちてきた。
『いや、重！厚！！』
あまりの厚さと重さに圧倒されて危うく落としそうになった。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
