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37時間目 自信に満ちた暗殺者 ページ37

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外へ出ると、殺せんせーは校庭のど真ん中に私たちに背を向けて立っていた。

そこへ、メグがイリーナ先生を連れてきたのが見える。
殺せんせーは、何かを横へと運びながらやってきたイリーナ先生に質問をした。



殺「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが…あなたはいつも仕事をする時、用意するプランは一つですか…?」

イ「いいえ?本命のプランなんて思った通りいくことの方が少ないわ。不測の事態に備えて、予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。」



へえー。さすがプロ。



殺「では次に烏間先生…ナイフ術を生徒に教える時、重要なのは第一撃だけですか…?」

烏「…第一撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では、第一撃は高確率でかわされる。その後の第二撃、第三撃をいかに高性能で繰り出すかが、勝敗を分ける」



皆は、殺せんせーの質問にイリーナ先生、烏間先生かが答えるのを見て何が言いたんだ?という顔をして見ていた。

すると、殺せんせーはいきなり一歩踏み出したかと思ったら勢いよく回転しだした。

なになに?!



殺「先生方のおっしゃるように…自信をもてる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる…。」

『自信に満ちた暗殺者?』

殺「…対して君たちはどうでしょう。俺達には暗殺があるからいいやと考えて、勉強の目標を低くしている…」



やっぱりさっきので怒ってたんだ。



殺「それは…劣等感の原因から目を背けているだけです!」



すると、殺せんせーの場所からさっきよりも強い風が起こり、私たちの方にまで砂埃が舞った。


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作者名: | 作成日時:2020年3月26日 14時

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