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33時間目 五英傑 ページ33

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それから皆とも解散して、家に帰る途中学秀たちに会った。

たちっていったのは、学秀の後ろに五英傑がいたから。
ちょっと怖いかも…なんて。



学「A…」



学秀が立ち止まって私を見たことにより、五英傑の目が私たちに注目した。



小「なんだ知り合いかー?」

榊「…おや、なんて可愛らしい…!」



榊原は私に近づくと、腕を掴もうとする。
一瞬を身を引いたがなぎひこが榊原の腕を叩いて私の前に来たから、怖くなくなった。



な「…悪いけど、生徒会だろうがなんだろうがAに触れたら許さないから」

『なぎひこ…!』



完全に怒り口調で言ったなぎひこに不覚にもときめいてしまった。



学「君たち、この2人はE組でも成績優秀だ。甘く見てはいけない」



学秀がそう言うと、五英傑はちょっと焦った顔をしていた。

なんだ、割とビビり?

すると、学秀は私の前に来て耳元で私だけが聞こえるくらいの声で呟いた。



学「A、今度のテストも今まで通り普通に解くんだ。絶対に手を抜いてはいけないよ。いいね?」

『え、あ、うん…?』

学「それじゃあまた今度」



そのまま五英傑はいなくなった。

どうしたんだろう?
元々普通にテストは頑張るつもりだったけど…。
もしかしてE組の皆に合わせると思ってたのかな?



な「A?大丈夫?」

『あ、うん大丈夫!』

な「帰ろう」

『うん…?』



今日はなんだか、なぎひこの手の握る力がいつもより強かった。
さっきの榊原のことかな?

あれは完全に怒りに満ちてたもんね…


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作者名: | 作成日時:2020年3月26日 14時

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