27時間目 大移動 ページ27
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磯「急げ！遅れたらまた、どんな嫌がらせされるか分かんないぞ！」
な「ほんとに長いもんね、距離…」
私たちは裏山から本校舎に向かって歩いている。
集会の時はそっちまで行かなきゃいけないんだって。こんな長い距離嫌だよ〜。
『ねえ磯貝くん』
磯「ん？…悠馬でいいよ」
『じゃあ悠馬、今までどんな嫌がらせされてたの？』
私は斜め前を歩いている悠馬に聞いた。
隣にはなぎひこ、前にはひなたちゃん、後ろは前原が歩いている。
磯「前は〜…」
ひ「本校舎の花壇掃除だったよ」
なんで使ってない校舎の花壇なんて掃除しなきゃいけないの？めんどくさ！
前「あれはきつかった〜！花壇が広すぎるんだよ」
前原がそう言うと悠馬とひなたちゃんは勢いよく振り向いた。
磯「お前はほとんどサボってただろ？！」
前「はっはー！そうだっけー？」
『ほーん。たらしめ…』
前「おいAさり気なく悪口言うな？！しかも今の話に関係ねえだろー！」
前原がそう言って私を追いかけて来たから私は走って逃げた。
すると、目の前に落ちている木に気付かず思いっきり転けた。
『あでっ、』
うわあ、転けたの久々。
ひ「A大丈夫？！」
『ひなたちゃん、優しい…好き…』
ひなたちゃんは私が転けた瞬間急いで駆け寄って来てくれた。
可愛くて優しくて運動神経抜群で完璧すぎ。
な「…ったくもう、危なっかしいのは小学校からほんとに変わんないねA」
今度はなぎひこが近寄ってきて私に手を差し出す。
『あっはは…ごめんなさい』
あんまりやらかすと黒オーラのなぎひこ出ちゃうから素直に謝ってなぎひこの手を取り立ち上がった。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
