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26時間目 人を騙す国語力 ページ26

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奥「だ、騙したんですか殺せんせー…!」

殺「奥田さん。暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ?」

奥「え?」



なるほど。
一緒に毒薬を作ったのは本当に騙す目的ではなくて、奥田さんに騙すという国語力を教えるためだったということか…。



殺「そういうことです、夢原さん」

『なんで思ってることが分かったの?!』



私が驚いて遠くから叫ぶと、殺せんせーはニヤッと笑った。

やばい。ほんとにあなどれない…!



殺「どんなに優れた毒を作れても、今回のようにバカ正直に渡したのではターゲットに利用されて終わりです。」



殺せんせーはそう言うと、ドロドロと落ちてきながら元に戻った。

そしてそのまま、割と遠くにいる私に質問をした。


殺「夢原さん。君が先生に毒を盛るならどうしますか?」



そんなの決まってる。



『先生の好きなジュースに毒を割って特性ジュースと言って渡す』

殺「そういうことです。…ですが夢原さん、もうその手は使えなくなりましたからね」



私は殺せんせーの言葉にイラッとして睨む。
なんだよ聞いといて!!
どうせ騙されるくせに!!

殺せんせーはそんな私から今度は奥田さんに視線を向けた。



殺「人を騙すには相手の気持ちを知る必要がある。言葉に工夫をする必要がある。上手な毒の盛り方…それに必要なのが国語です。

…君の理科の才能は、将来皆の役に立てられます。それを多くの人に分かりやすく伝えるために毒を渡す国語力も鍛えてください?」



奥田さんが元気よく返事をすると、隣でカルマくんが笑っていた。



赤「…ははっ。みんなやっぱり、暗殺以前の問題だね」


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作者名: | 作成日時:2020年3月26日 14時

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