20時間目 本物の先生 ページ20
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な「そうなの？」
『うん！それでね…ん？』
私たちが教室の中でそれぞれお喋りをしていると、突然ガラガラっと扉が開いてイリーナ先生が入ってきた。
皆はとりあえず急いで席に座る。
イ「You are incredible in bed. Repeat！」
イリーナ先生は黒板に書いた字をそのまま読んだ。
いや、何を言わせようとしてるんだ中学生に。
イ「ほら！」
「「ゆ、You are incredible in bed.」」
イ「…アメリカでとあるVIPを暗殺した時、まずそいつのボディガードに色仕掛けで接近したわ。その時彼が私に言った言葉よ。意味は…
" ベッドでの君は…凄いよ " 」
イリーナ先生がそう色っぽく言った途端、ここにいるほぼ全員が思っただろう。
なんてこと言わせるんだ！…って。
ほんとだよ。
イ「外国語を短い時間で習得するには、その国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。相手の気持ちをよく知りたいから、必死に言葉を理解しようとするのね。」
ポツポツと不器用ながら説明していくイリーナ先生は本当の先生に見えた。
だから私たちは無言で聞いている。
イ「私は仕事上必要な時、そのやり方で新たな言語を身につけてきた…だから私の授業では外国人の口説き方を教えてあげる。プロの暗殺者直伝の、仲良くなる会話のコツ。見に付ければ、実際に外国人に会った時に必ず役に立つわ」
すると、前の席で岡島と莉桜ちゃんがデレ顔になっていた。
あ、絶対この2人妄想してる。
岡島に関してはヨダレ出そうになってるし…相変わらず。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月26日 14時
