猫田くんの秘密 ページ36
それは突然のことだった
荒木「おい、A!親から今すぐお前を家に帰すように連絡が来た」
「おやから?」
次の日、学校にいけば血相を変えた先生に眉を寄せる。それは隣にいた七緒もだった
七「え?お前なにかしたの?」
荒木「よく知らんが帰さないなら法的手段もって脅してきてな。一旦帰れ」
「あー.......うん、だよね分かった」
昨日の記憶でわかったことがある。
それはこの運命から逃げ出したくてこの世界の僕は死んだってこと
重い腰を上げて荷物をまとめる
「.......先生、パールに言伝頼みたいんだけど良いかな」
荒木「?なんだ?明日伝えればいいだろ」
「そうしたいんだけど、帰って来れるか謎だからさ!
取り敢えずひとつだけ!ありがと、楽しかったって!よろしくね」
それだけ言って制止を無視して校門まで行けば案の定やけに高そうな車があった
おそらく坊っちゃまの家の車ですね〜
だっる
伏見「お待ちしておりました、本日は逃げないのですね?」
「まぁね、てかその話し方やめてよ気持ち悪い」
伏見「おや、それは失礼。あなたも会わないうちに随分と逞しくなったようで」
「.......嫌すぎて中身変わっちゃったのかもよ」
軽く嫌味をいえば車内に押し込まれ無言を決め込む。何か言ってきても話すつもりなんてないし僕にとっては大切なものだったのかもしれないけど俺にとっては関係ないし本当に興味が無い
音楽がなくなる世界なんて俺には耐えられないしどうしたものかな
伏見「ところで、最近は随分と有名になられたようで」
ポイっと投げ渡された雑誌の表紙は自分で
「.......興味無さそうなのに、よく見つけたね」
伏見「私、こう見えても坊っちゃまと共にアイドルをしておりますから。やけに似ているなと思っておりましたがまさかご本人とは」
こんな事になるなら髪染めたまんまでやればよかった。
あっと言う間に屋敷についたのか軽く舌打ちをする。
伏見「.......旦那様たちがお待ちです。参りましょうか?エスコートの方は必要ですか?」
「いらないよそんなの。」
車を下りてズカズカと進めば使用人の使うべき部屋に連れてこられた
そこには自身の両親がいて妹もいる、あーうんざりする。
さて、俺は僕になれるのだろうか
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作者名:ゆめの | 作成日時:2019年3月1日 15時