[男主]猫田くん2[オンエア]

猫田くんスパルタ ページ2

side佐和


佐和｢やばい、さすがにもう動けないかも｣


あれから2時間。今からここを出なければさすがにまずい、大浴場の入浴時間も門限も過ぎてしまう


しかし立ち上がれるものは一人もいなかった


いや、Aだけは平然と立っていた


体力お化けすぎだろ･･･俺たちと同じくずっと踊り続けてたのに


あの後1度見ただけで振り入れを終わらせてしまった彼にステップから手の動き、表情と徹底的に指導されかなり上達したと思う


Aの指導はまたボロクソに言われるのかと思ったがそうではなく、厳しいがあめとむちのつかい方が上手かった



天｢なんてハードなレッスンなんだ･･･しかし手応えはあるね！｣


冠｢やはり人に見てもらうのは違いますな！｣


佐和｢ほんとにありがとね、1番大変なのに｣


なんとか起き上がっていえば彼はかなり不機嫌そうに譜面を見ていて、それは俺たちの楽曲のものだった


冠｢どうやら凄まじく荒ぶっておりますが何事ですか？｣


｢振付師も作詞家も下手くそだなって。初心者相手に呼吸するタイミングも考えずに割振りしてるじゃん。明日までに息吸うタイミングとか全部考えてくるからまってて。｣


佐和｢いや、そこまでは流石に･･･｢はい？なにか口答えする気ですか？｣いや、なんでもない｣


雛瀬｢Aくん、疲れてくると口悪くなるから｣




こわ！と溜りこめばすかさず隣に雛瀬くんがきて彼は小声でいってきた



雛瀬｢でも眠い時とかすごく可愛いんだよ｣


確かに見た目は可愛いけど、気が強そうだしなぁ


｢明日って何時から？レッスン｣


雛瀬｢え？明日も来てくてるの？｣


｢頑張れば行ける、楽曲の納期も何とかする！何とかする！何とかできるよね！何とかしよう！｣




佐和｢あはは、そんなに自分に言い聞かせなくても･･･まぁ無理ない程度にね｣


さて、帰ろう。そう言いかけた時Aの端末から電話を着信した音が鳴り響いた


冠｢なってますよ｣


｢これ荒木先生からのだからでなくていいよ｣



佐和｢1番でないとならない気がするんだが｣



｢だって寮に帰れば捕まって怒られること目に見えてるし！今怒られたらダブルパンチじゃない？｣


何をやらかしたんだこの子は･･･みんなそう思っているのだろう、苦笑いしている



雛瀬｢取り敢えず一緒に謝ってあげるから帰ろっか｣


｢！まだ悪さしたとは言ってないし｣


佐和｢さっき怒られるって言ってただろ？ほら、行くよ｣

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