Day.29 ページ33
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「は、はぁ！？なんでって、お前、それはこっちのセリフだろ！？」
「えっ、えーーーっ！？」
「なに？喧嘩？」
「警備さん呼んだ方がいいかな？？？」
騒ぎすぎたのか、周りが少しザワザワとする。
「〜〜っ、1回場所変えるぞ。」
そう言って転弧くんは私の手を握りしめた。
足早にその場を退散した。
「ちょ、ちょっと待ってよ！」
歩幅が全然違うからか、転弧くんの早歩きに着いていくのに精一杯だ。
それに力が籠ってるのか握られてる手が少し痛い
「っあ、ごめん。」
「はぁ、はぁ、こっちこそ、ごめん。」
どうしよう。どこから説明しよう。
「で、どうしたの。」
「あっ、エット、
かくかくしかじかこういうわけで、、」
カタコトになりつつも作戦のことから何まで全て伝えた。
「アノ、本当に申し訳ないと思ってるんです。
その、あの、ごめんなさい。」
90度に腰を曲げて謝罪する。
転弧くんだってきっと友達と来てただろう。気づいたらこんなことになってるんだ。申し訳ないことをした。
「っあﾞぁぁ〜〜、まぁいいよ。」
ポス、と転弧くんの手が私の頭に乗せられる。
撫でてるつもりなのだろうか、
「合流しなくていいのか？」
「あ、LINEすごいきてる。」
轟からなぜ飯田がいるのにお前が居ないのか、などの連絡が来てるし
他のみんなからもどこにいるのかすごい聞かれてる。
着信の量もすごい。
「電話してきてもいい？
転弧くんも、するよね？？」
「あ、まぁ。遠く行くなよ？」
「うん。ごめん。」
とりあえず轟に電話するか、
prrrrrr...『もしもし！？！？』
ワンコールで出てくれるあたりすごい心配してくれてたのだろう。
「もしもし？轟？」
『猫田か！？今どこにいる！？！？』
「Aです。今神社にいるよ。飯田の手じゃなくて違う人の手取っちゃったみたいでさ、」
『その人は大丈夫なのか？？』
「うん。転弧くんだった。」
『死柄木か、取り敢えず手分けして探すってことで緑谷と麗日、俺と飯田で一緒にいる。』
「ナイスー。じゃあ見つからない方がいい？2人にさせた方が。」
『いや、2人のことだ。Aが見つかるまで探し続けるだろ。』
言われてみればそうだ。消えたAAを置いたままラブに走るわけない。
「じゃあさ、お茶子の方に連絡する。大丈夫だよって。」
『そうか。じゃあこっちもその方向で動く。』
よろしく〜。と言って電話を切る。
でも、転弧くんを縛る訳にはいかないよな。
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作者名：ほんぽ | 作成日時：2022年12月26日 12時
