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Day.13 ページ15
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家に帰り、体育祭の案内を机の上に置いておく。
土曜日開催のため保護者が来れるようになっているが、我が家はレストランを経営している。
土曜日という書き入れ時に休業はできない。
幼稚園の頃からそうだった。
代わりに、小学校ぐらいまでは祖父母が来ていた。
「今年も来れないだろうな。」
雄英体育祭、昔とだいぶ変わったとは言えども近所に住んでいるなら知らない人はいない行事だ。
どこの高校より盛り上がる。日本一の体育祭。
しょうがないとは分かっていても寂しいものは寂しい。
「じゃあ俺行こうか？」
「どわっ！？お兄ちゃん！？」
背後から顔をニョキっと出す兄は、びっくりする私を気にせず机の上に置いてある案内を手に取る。
「これ、体育祭の案内だろ？雄英体育祭。」
「まぁ、そうだけど。土曜日だよ？部活でしょ。」
「いや、大丈夫。この日OFFだから。」
OFFなんてあるようでないってこないだ言って多様な気がするが、せっかくお兄ちゃんが気を利かせてくれたんだ。
「じゃあ、楽しみにしてる。絶対来てね。」
「おう！友達も連れてくからな！」
両親ではなくとも、誰かが、家族が見に来てくれるのはこんなにも嬉しいものなのかと、心が少し暖かくなった気がした。
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作者名：ほんぽ | 作成日時：2022年12月26日 12時
