The Story of Us (ページ22)

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朝、眼が覚めると見慣れた天井があって

隣を見ると、雑に捲れた布団

今、ジョンハンはいない

だけどホッとしたのも束の間、玄関からガチャっとドアが開く音が聞こえた

ヒタ、ヒタっと、足音が聞こえる

いつもとは違う、気持ち悪い空気に

私は訳もわからず怯えていた

ガチャ

寝室のドアが開いた

そこには頬と手とジャンパーを真っ赤に染めて

いつもと何食わぬ顔で立っているジョンハンがいた

「あ、A今起きたのか、おはよう」

「ジョ...ハン、何、それ」

頬を真っ赤に染めたジョンハンが私に近づく

恐怖で動けない私をよそに、ジョンハンは真っ白なベッドに座り、私の頬を愛おしそうに撫でた

白いシーツは真っ赤に染まって、私の頬もジョンハンと同じ色をしているだろう

「俺はね、本当にお前のことが好きだよ」

それはそれは愛おしそうな彼の瞳に映る私は、酷く怯えていた

自分でも笑えるくらい

「だけど、お前は俺を見てくれていなかったんだね。俺はいつもAのことだけを見ていたのに」

閉め切ったカーテンから僅かに漏れる光が、彼の左目を光らせる

「大丈夫！俺はちゃんとわかってるから。本当の心の奥底では、Aも俺のことを好きだってこと。どうなっても、最終的には俺を選ぶってこと」

だからね、邪魔なものは捨てていこう

そう笑ったジョンハンは、今まで見たこともないくらい綺麗で、狂気に満ちていた

「...スンチョルは？」

「は？」

「スンチョルは、どこ？」

私の言葉に、信じられないと言った表情のジョンハン

普段の私なら、ここでスンチョルの名前を出すことはないだろう

だけど、それくらい自分を見失っていた

「なんであいつの名前が出てくるんだよ」

その途端、真っ赤に染まった手で私の腕を掴んだジョンハン

「いや！！離して！！！」

「なんで？なんでそんなこと言うんだよ...？全部Aの為を思って」

「いやだ！助けて、スンチョル！！！」

しん、と静まり返った部屋

少し理性を取り戻した私は、自分のしてしまった行為を、深く反省した