The Story of Us (ページ2)

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「大丈夫だよ。自分から喧嘩吹っ掛けに行ったことないし」

「そういう問題じゃなくて...」

「あー、わかったわかった、気をつけるから！取り敢えず1限サボる」

「あ！A、待てよ！」

なんで今日に限ってそんな心配されるのかわからない

スニョンの呼び声も聞こえないフリして、屋上へ向かう

錆びれたドアを開けると、フワッと春の風が私の金色の髪を靡かせた

あー、少し色抜けてきたな、次の休みに染め直そう

ポッケからタバコとライターを取り出して、空を見上げた

タバコ独特の匂いと煙が、澄んだ青空へ向かって消えていく

暫くボーッと空を見上げていると、ガサっと音がして

下を覗いてみると、綺麗な制服に髪は染まっていない、眼鏡をかけて、いかにもこの学校の生徒ではないやつがいた

果たしてあいつは誰なのか

キョロキョロと辺りを見渡すメガネくんは、何かを探している模様

すると、その何かに気づいたのか、木の陰へ向かう

そこから小さい猫が出てきて、そっと頭を撫でていた

タバコを加えたまま眺めていると

メガネくんが上を見上げた

あ、目合っちゃった

思いっきりタバコを吸っていた私は、反射的にタバコを口から離して手に持つ

だけど、そんなものは見ていなかったように、メガネくんはまた猫を撫でて、帰って行った

てか、あいつ誰？

確かあの制服は、ここから割と近い頭のいい高校の制服だ

そんなやつが、なんでここに？

結局その日は午前中授業に出る気にならなくて

担任からはこっぴどく怒られて

その間も、浮かぶのは今朝のメガネくんのことだった

「A、これからミンハオと3人でゲーセン行かね？」

「あー、ごめん。今日はパス」

「なんだよ～、いつもは断らないくせに」

「今日はそういう気分じゃないんだよ。また誘って」

唇を突き出すスニョンを置いて、いつものコンビニへ

今日も変わらず大学生に怖がられてる

別に何もしないのに

イチゴ牛乳を手に取って、レジへ向かおうとすると

『いらっしゃいませ～』

あのメガネくんが入ってきた