青 色 キ ャ ン バ ス 。【青】

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カフェを後にして、なぜかショッピングをして


気がつけばもう16時。







本来の目的を間違えてしまってる。









『そろそろ、行かない？』



「…そうやなぁ」








安田章大の足取りが重く感じた。




乗り気じゃないのかな。









『…体調悪い？』



「え！？全然やで！何で？」



『いや、しんどいのかなって』



「朝までテレビ見てたから寝不足やねん。笑」









それならいいけど、と返すといつも通りの安田章大になった。









『うわぁ…キレイ…』









いつもは色々な種類(ジャンル)の芸術家が


ガラスで作品を作る。








同じガラスを使っているのに



表現の仕方



持っている技術




みんな違うんだ。









中でも目に入ったのが









『すごい…』








ガラスの球体の中に入っている



一輪の蒼い花。









美しいと感じると同時になぜか寂しさを感じる。









『この人すごくない？』



「…うん、そうやね」









テーマ:スピカ






安田章大はどこか興味なさげ。









『作った人は…「章大」






パッと安田章大と同時に振り返る。









「久しぶり」









キレイな黒髪のロング。





雪のような真っ白な肌。








どこか見覚えのある絶世の美女。









「隣の人は彼女？」



『いや、違いま「まぁ、いいわ」









何で




こんなにペラペラと彼女はしゃべっているのに






どうして







安田章大は無言なの？









名前で呼んでるくらいなんだから、仲良いんじゃないの？









「あ、名前まだ言ってなかったわね」








私はこの人を









「作品を出すときは”hikari”で出してるの」








知っている。









「ヒカリっていうの。よろしく」









.









.







.









テーマ:スピカ

作:hikari

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