青 色 キ ャ ン バ ス 。【青】

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side赤









Aにプリンが食べたいとねだられ、下のカフェへ連れていかれた。









『おいし〜！』



「ようそんな甘ったるいもん食べれるわ」









明後日、退院してそれからは通いでリバビリに来なあかん。









手のこともあるし奈美子さんの提案を受けて、俺とヒナと住むことになった。









病院が近くてよかった。









ヤスからAが限界やったことを聞いて、やっぱりひとりで住むのは気が気じゃなかった。









奈美子さんらはもう地元へ帰った。




けど、Aが”また遊びに来てね”って行ってた。









家族にだって、いろんな形があっていい。



正解なんかない。







それぞれがそれぞれの愛し方で



ぶつかって



支え合って



お互いを大切に思う。









それは、血が繋がっているとか繋がってないとか



関係ない。








誰かを大切に想っている。






それだけでいい。







Aも




ヤスも




ヒナも




ヨコも









俺にとっては大事な家族。









Aはそれを最近、少しずつやけど分かってきたんやと思う。









『あのさ、すばるくん』



「何？」



『ヒカリさんって、章大の何なの？』



「え…」









正直、驚いた。




Aがそんなこと聞いてくるなんて思ってもなかったから。









「どうしたん？いきなり」









.









.









.









『すばるくん』






『私、章大が好きみたい』

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