→bystander ページ12
(no side)
帰宅した涼介は、まずブランケットに包まる裕翔を揺さぶった。
「おはよ。裕翔おきてー。」
「…ん」
むくりと起き上がる寝癖頭が眠気からかぐわんと揺れる。
開かない瞼を無理やり持ち上げ、涼介の姿を捉える。
「ごめん、裕翔。大貴ん家でそのまま寝ちゃってたみたい。」
「…あー、おかえり」
「朝はどうする？」
「んー、」
腹をかきながらのそのそと洗面所へ歩いて行く裕翔。
「空いてない、コーヒーかな、」
「おっけー。」
コーヒーを淹れ、なかなか出てこない裕翔の様子を見に洗面所を覗いた。
でも、ついさっき入っていったはずの裕翔の姿が見えない。
「裕翔？…ゆうとー？」
洗面所みたいな狭い空間で隠れれる場所があるはずも無く。
「あれ…？」
「ん？なにー」
数テンポ遅れて帰ってきた声の主はリビングにいるようで。
水で寝癖を抑えた裕翔がレンタルDVDを手に涼介を見ていた。
「あれ？洗面所にいたんじゃないの？」
「え？さっきいたよ」
「そう？」
「うん、今日どうする？映画でも見る？」
数枚のDVDを広げる裕翔。でも、よくよく考えると全部見終わってしまっているもので。
「じゃあ、借りに行こうか、お酒も切らしてるし」
*
レンタルビデオ店への道中、
時折聞こえる鳥の鳴き声に耳を傾けたり、ゆったりとしたペースで歩く。
「あれなんの花だろ。ねぇ、裕翔？」
横を歩いているはずの裕翔は忽然と消えた。
靴紐でも解けて、気付かず置いてきてしまったのかと振り返るが、姿は無く。
「裕翔？？」
数歩もとの道を辿ったところで、後ろから声をかけられる。
「りょうすけ！」
振り返ると首を傾げる裕翔が。
「どこ行ってたの。」と少し不機嫌さを声音に出し早歩きをすると、裕翔は立ち止まりまた首を傾げた。
「ずっと居たんだけどなぁ」
「え？なに。」
「んーん、なんでもないよ」
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匿名 - 受験生がんばれ！ (2019年6月15日 15時) (
レス) id: 4ed895b44d (このIDを非表示/違反報告)
李弥(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます…！！頑張りますm(*_ _)m (2019年3月14日 11時) (レス) id: 8afa434797 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - ゆとやまの日常萌えます、、！！！応援してますので、更新頑張ってください！！！ (2019年3月14日 4時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李弥 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年3月12日 22時
