プロローグ ページ1
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＿＿＿＿間に合った。今世ではこの人達の大切な人を取りこぼすことなく守ることが出来た。
刀に着いた血をふるい落として、嫌な匂いを追い出すように鼻をスンと鳴らした。
『...！』
バタバタと人の足音が聞こえる。彼らと会うわけにはいかない。私は急いで真っ黒なマフラーに顔を埋め、その場から全速力で逃げた。
＿＿＿＿「お母さん！ただいま！」
＿＿＿＿「おかえりなさい。禰󠄀豆子、炭治郎」
＿＿＿＿「ただいま」
＿＿＿＿「兄ちゃん！遊んでくれよー！」
＿＿＿＿「あ、ずるい！私もー！」
＿＿＿＿「2人とも落ち着いて。今日はこの後善逸と伊之助が遊びに来るよ。」
『...。』
遠くから幸せの声が聞こえる。あの幸せを守ることが出来たことを誇りに思いながらも、胸に巣食う寂しさと虚しさをどうすればいいのか私にもわからなかった。
彼らは私を覚えていない。今世では他人だ。
そう必死に自分に言い聞かせて、無理矢理にでも溢れだしそうなこの感情を納得させる。
苦しい。寂しい。虚しい。
『...だいじょうぶ。すぐになれるよ。』
そう自己暗示をかけながら、そっとその場を後にした。
·
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「お兄ちゃん？どうしたの？」
「＿＿＿＿なんだか、懐かしいような...寂しそうな匂いがする。」
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ルヤン - 作者さん、杖より先に蹴りが出る系魔法使いのパスワードを教えてくれませんか！ (2022年11月30日 11時) (
レス) @page3 id: 3ea84b7f36 (このIDを非表示/違反報告)
3センチのヒラメ - 続き待ってます！！ (2022年8月20日 23時) (レス) @page43 id: 2437250cc3 (このIDを非表示/違反報告)
青折り紙 - いっぱいちゅき（はーと）毎回腹よじれるくらい笑ってしまう…こんな話待ってました!! (2022年1月6日 11時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 面白すぎるぅ！続き待ってます！ (2021年12月20日 17時) (レス) @page43 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
yuikus - 続き待ってます！ (2021年12月6日 14時) (レス) @page43 id: af10224484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいしいくじら
| 作成日時：2020年5月11日 16時
