拾捌《2》 ページ19
『…ん…』
「起きたかな?」
『…硝子さん』
「思ったより元気そうだな。飯を持って来るようにパンダに伝えといた、少しは食べた方がいいだろ」
『……あの、宿儺…虎杖、くんは』
「安心していいよ、五条がなんとかする」
あれ…てかなんで高専に…
あ、そうだ確か
あの後ボロボロの恵ちゃんを夜間病院に
連れて行って、それで…
「なんで?って顔だな。五条が連れてきたんだ、倒れたから診ろって」
『あー…だからあの後の記憶が無いのか』
「なんか無理でもしたのか?」
『特には…んー、強いて言うなら呪力がスカスカだったのかも』
「また所得領域を増やしたな?五条がいながら…お前は少しのことでも怒るのと同じように、少しのことでも爆発しやすいんだ。また暴走してみろ、五条の首が飛ぶぞ」
それはそれで楽しそうだけど
なんて、硝子さんが言うと冗談に聞こえない
五条先生のだけじゃなくて
私の首も飛ぶ
虎杖くんはちゃんと先生に守って
もらえたのかな
先生のことだから
なんか変な風に拗らせそうだな
可哀想に、虎杖くん
『…ほんと、可哀想』
「?あ、パンダが来たな」
「よーっす、元気?」
『ぱんだ…』
「眠そうだな、真希が待ってるぞ」
『行く行く、久しぶりに真希に会わなくちゃ』
「俺は?」
『パンダは…うん、パンダだから。別にYouTubeでも見れるし』
「なんでだよ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
『まきぃー!!』
「うるせぇ何時だと思ってんだ!」
『うーん、1時☆』
「深夜のな!…はぁ…」
『ため息つかないでほしいかな』
「お前倒れたって聞いたけど、普通に元気じゃねぇか」
『先生が大袈裟なんだよ』
「おーい、棘も連れてきたぞー」
『いや、いらねー…』
「高菜」
私はてめーの夢見て夢見最悪なんだよ
見たくねぇんだよてめーの顔
嫌でも夢の中のお前と今のお前を重ねて
仲違いしてからの年月を思い知る
もう何年も経ってしまった
こいつを嫌いになってから
「…ツナマヨ」
『……分かってるよ、釘刺さなくても』
棘はいつも私の呪言を否定する
同じ術式なのに、私のは半端だと突き放す
私が暴走した時この呪言を使ってしまうと
狗巻の名に傷がつくから
棘もお家柄を尊重するタイプじゃない
どっちかといえばどうでもいいと思ってる
でも私が狗巻の呪言を使うのは
家を理由に止めてくるんだよね
これも私をイラッとさせる
.
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わらびもち - 主さんの文章力で夢主の心の闇がきっちりと表現されてる…。場面も分かりやすい…。すごい…。これからも頑張ってください! (2021年1月16日 12時) (レス) id: a494b1d180 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年10月27日 21時) (レス) id: 495bc5f437 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです頑張ってください! (2020年10月25日 11時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - *瑠璃*さん» 良かったです!今後外れていなかった際はご報告頂けると嬉しいです…! (2020年10月25日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
*瑠璃* - 絵描きさんさん» 大丈夫です!ちゃんと外れていますよ! (2020年10月24日 11時) (レス) id: f48c22676e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵描きさん | 作成日時:2020年10月19日 23時