【wrwrd!】即席ペットとか笑えない

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『えーっと…』


ザーッという雨の音の中

俺は目の前の光景に混乱していた


『…生きてるよな？』


そっと寝ている人間のうちの1人の

体に触れてみると


雨に濡れて冷たくはなっているが

確かに体温を感じた


『生きとる…とりあえず、このままはあかんよな…』


得体の知れない生き物や


放っておいたら

研究者とかにいじられてしまう


小さくても生きている命

無視は出来ない


『けど、三箱やろ？どやって持ってこう…』


一箱に3人(？)ずつか…


もうめんどいな

一箱にまとめたろ



そう思い

寝ているこいつらに構わず


ダンボールをひっくり返し

一つの箱に詰めた


起きとるか寝とるかは

分からんけど


とりあえずこれ以上濡れたらあかんし


ダンボールに入っていた毛布を被せて

すぐそこの俺の家に駆け込んだ


『ふいー、割と重いなこいつら…さぁて、濡れとるやろ、待ってなタオル持ってくるわ』


暴れないから多分寝てるんだろうけど

ほんまに大丈夫なんかな


寝てるんじゃなくて死んでるとか…


怖いからせっせとタオルを何枚か持って

急いでダンボールの元へ戻った


『起きとる…？』

？「誰やあんた」


ペラっと被せていた毛布をめくると

警戒したような顔で睨まれた


けど、全員が起きてるわけじゃない

みたいだ


『俺はA…お前らも名前あんの？』

？「……ある」

『へぇー、教えて』

？「………」


ま、こんなに警戒されてりゃ

教えてくんねーか


『まぁいいや、まだ起きてない奴ら大丈夫？死んでない？』

？「寝とるだけや、こいつら寝つきがいいから」

『ええなぁ、俺も寝つきよくなりたいわ』


深夜勤務の俺にはな

睡眠なんて言葉はないのさ


？「……俺ロボロ…」

『え？』

rb「ロボロや」


少し周りの奴らより小さめの

なんか可愛らしいやつが名乗った


なんや、警戒してても

名前は教えてくれるんやな


『ロボロやな、他のやつは教えてくれへんの？』

？「……グルッペン」

？「トントンや」

？「鬱…」

『鬱なのか…大変やな』

ut「ちゃうわ、名前名前」

？「ショッピです」

『起きてんのは5人か…とりあえず君ら、よろしくね』


ダンボールに向かって手を差し出した


握手のつもりだけど

手のサイズ合わないよな、これ…


gr「…よろしく…」

tn「よろしく」

rb「よろしくー」


差し出した手を

5人は応えるように握った


まぁ手っていうか指だけど


丁度5人でよかったね

ぴったりじゃん

.

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