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Aside
音楽をやってる明くんに、耳が聞こえない私に好かれるなんて迷惑以外のなにものでもない
そんなことをぼーっと考えながら仕事をしていた
はぁ…
なんだか体もだるい
遥「Aちゃん、大丈夫？顔色悪いわよ？」
《遥さん…大丈夫です》
その直後だった、足がふらつき棚に手をついた
遥さんが慌てて私を支える
遥「大丈夫！？…って…熱いわよ！？熱あるんじゃないの！？」
熱…？
確かにさっきから暑いなーって思ってたけど
昨日雨に濡れたせいかな…？
遥「今日はもう帰りなさい？病院行ってきた方がいいわ」
《…はい》
私はふらついた足取りで店を出た
遥さんは送ってくれると行ったが断った
病院行った方がいいかな…？
風邪なんて久しぶりに引いたなぁ…
仕事に早く復帰しなきゃだし、お薬貰いに行こう
そう思い、そのまま私は病院に向かった
.
意識がぼーっとしだして、先程よりもふらつきながら見慣れた病院についた
…えっと…どっち…だっ…け…
行き慣れた病院のはずなのに、意識が朦朧としどこに向かうのか分からなくなってきた
「え？Aちゃん？」
薄れる意識の中、大好きな彼の姿が見えた気がした
そして私はその場に倒れ込んだ
「…っ！？Aちゃん！！！！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
重たい瞼をゆっくり開けるとそこには白い天井が見えた
そして、右手に温もりを感じた
そちらを見ると私服姿の明くんが私の手を握ったまま眠っていた
…え?
私はゆっくり体を起こす
ふと、窓を見ると真っ暗だった
…私…どうしてここに…？
なんで明くんが…？
グルグル考えていると明くんが目を覚ました
「…ん…ん…っは！？Aちゃん、目覚ましたん！？」
彼は随分焦っており、手話をするのを忘れていた
「…ぁっ…」
明くんもその事に気づく
「Aちゃん、病院でいきなり倒れたんよ？」
《病院に来たまでは覚えてるんだけど…》
「熱めっちゃ高かった、昨日濡れたせい…だよね…ごめん」
《ううん！明くんのせいなんかじゃないよ！》
「…でも」
《明くん、私のために雨の中走ってきてくれたし…私より明くんの方が濡れてた…。今大切なツアー中なんでしょ？風邪引いたのが私でよかった。》
「…Aちゃん…」
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年5月19日 19時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - とても素敵なお話でした。本当はもっと伝えたいのですが、うまく文字にできません。素敵なお話をありがとうございます。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: ad0305c35a (このIDを非表示/違反報告)
まろな(プロフ) - ちくあ☆さん» 私はペラペラな紙ですよwでもそう言ってくださってすごく嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年1月28日 21時) (レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
ちくあ☆ - 勝手に涙出てきてビビりましたよww お話作る神ですか！？ (2020年1月25日 2時) (レス) id: 5384f5bd55 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな - まろなさん» まろちゃーお疲れ様！お話しましょこれる? (2020年1月7日 18時) (レス) id: e64db9e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろな | 作成日時：2019年11月10日 20時
