幹部日誌

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―――して、私二階堂Aについて少し語らせて頂こう




私はポートマフィアに3年前に首領からの勧めで入った毎日その場しのぎの様な生活だった為生きていく上でこうすることが首領の言葉を借りると最適解だと判断したのだ




私は随分と幼い頃に父から習った剣技があったのと
異能力によりぐんぐんと階級を上げついに1年前に幹部の座についた









―――おめでとうAくんその若さで幹部の座につける者は才能ある者だけだよ
太宰くん以来の快挙だね―――







なんて首領が言っていたのをよく覚えている





太宰治、ポートマフィア最年少幹部にして冷徹な男だと聞いた
頭がよくキレるのと異能力無効化という反則な異能の持ち主だということも




昔中也と2人で黒社会の双黒なんて呼ばれ知らぬ者など居ない程であったと、









―――だが4年前
彼はパタリと姿を消した




私がそもそもポートマフィアに入る前だ
何があったかは知らないが彼が抜けた事は大きな波紋を呼んだ






―――1度でいいからお目にかかりたかったものだ




なんて中也に話した記憶がある



すると奴は顔を歪ませながら









―――辞めとけ、ろくな奴じゃないのは愚か彼奴に会えば分かるだろうが出逢わない方がどんだけ良かったかと後悔するぞ





なんて言ってたっけな









なんて興味深いんだ








思わず表情筋が緩まるのを感じる、
あの芥川先輩の指導者で在りながら身近な人間に聞けば皆口を揃えて変人だと言うではないか





私は勘がよく当たる
私の勘によると次の任務、否その次の任務くらいで
彼と出会う気がしてならないのだ





私は手にしている人虎の資料を眺めそう考え終えた後、一気に脱力したように身体中の力を抜き
顔を上に上げ眺めていた資料を顔の上に乗せた





『人虎…武装探偵社……今回一緒の任務につくのは芥川先輩か…』









彼に先を越される前にこちらも準備を整えねば
なんて考えるが身体は言うことを聞かず
瞼を閉じればすぐに眠りについてしまったのだった

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