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「―――お久しぶりです。A嬢…」



『久しいですね、広津さん。そして、貴方達黒蜥蜴は仕事が早い…私が来るまでもなかったですね』



私が現場に到着した頃にはもう仕事は片付いており
部下達は私の顔を見るなり一斉に頭を下げた




『では、私はこれを首領に報告しに行きます。
皆さん御苦労様でした―――』




私の掛け声で部下達は散り、その場に広津さんだけが残った





「聞きましたよ。A嬢…太宰さんと暫くの間共に暮らすそうですね?」




『相変わらず耳にするのが早いですね…全く困ったものですよ…』




傘をトントンっと床に打ち付ける私と、あの太宰さんに目をつけられるとは貴方も運がなかったですね
と、少し下を向きながら云う広津さんに私はため息を一つ付いて尋ねた






『ねぇ?広津さん。4年前…太宰さんが私の話をしていたの知ってました?』





「―――ええ、知っていますよ。太宰さんが目を輝かせながら良く色んな人に言っていました。」









―――好みの女性に会ったんだ!それはもう美しい人さ!数年もすればもっと素敵な女性になるだろうね!そして予言するのだけど、彼女はいずれマフィアに大きく貢献する人物に成りうるよ!









「なんて言ってましたかね―――A嬢?」



『ふふ、やばいなこれは。彼の言った通りになってしまうではないか…』



私は口に手をあて驚きが限界を超え最早笑いが出てくる始末。そう、これでは太宰さんの言った通り彼の事をもっと知りたいなんて事を私は思ってしまっているのだ。そんな私をみて広津さんがまた口を開いた




「皆、貴方が組織に入った時はそれはそれは驚いたものです。敢えて貴方にこの話をしなかったのは首領が貴方を太宰さんに近づけない為でした。今となっては関係の無い事なのかもしれませんが…」





『いい話を聞けました。ありがとうございます広津さん。―――では、私もそろそろ行きますね。』






何か思い付いたような顔をしたAをみて広津は
彼女と初めてあった時太宰さんと似た雰囲気をしていたな。なんて事を思い出しながら、胸ポケットにある煙草を取り出し1本だけ取ると









「―――お気をつけてA嬢。」







そう呟きそっと煙草に火をつけた

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歴史馬鹿 - あの〜かさねかさねすいません誤字ですやはりがはやりになってます (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - 後もうひとつ誤字が...多分ですか軍警これが正しいかと間違えたらすいません (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - えっと...ネイさん誤字場所は2ページ目の重力使い←此方が正しいです (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネイ | 作成日時:2019年6月23日 2時

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