狂い愛（短編集）

〇 ページ7

※ちょっと表現が酷いです
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押し倒された衝撃で身体中が痛いがそんなことを気にしてる場合ではない。

バレてしまった。

渉くんの私を貫くような目が怖くてたまらない。
まるで金縛りにかかっているように動くことも出来なければろくな言葉を紡ぐことすら出来ない。

「誰って聞いてんだけど」

そんな私を不満に思ったらしい渉くんは思いっきり私の胸ぐらを掴んで無理やり目を合わされる。

『とっ、小さい頃の友達、、、』

咄嗟になるべく当たり障りの内容に、彼の機嫌をこれ以上損ねないように。
だから必死に言葉を選んで答えた。


でも、彼は不満だったらしい。
どんどん私の手を握る力が強くなる。
けれどそれを言う勇気など私には無い。



「そっか、じゃあ質問を変えるね

この男とどこで連絡先を交換したの？」

私が渉くんとの約束を破って無断で家を出ていた事に気づいているはずなのに、わざわざ自分の口から言わそうとしているのが伝わりどうしていいのかわからない。

「答えろって言ってんだよ」

完璧にスイッチが入った彼は私を起き上がらせると私を壁に投げ飛ばした。
やばいと思った時にはもう遅い。

私は後ろにあった家具を巻き込んで思いっきり壁にぶつかってしまった。

『今日会って断りきれなくてっ、、』

泣きながら答える私の前に座り込んで目線を合わせて見つめられる。

「なぁ俺との約束まさか忘れたわけじゃないよなぁ？」

何も写してない濁った目が私を見つめる。
その目には何も写って居ない。

「無断で外出。しかも男と連絡先交換って俺のこと舐めてんの？」

そんな彼が怖くて、私は必死に謝ることしか出来ない。
そんな私がさらに彼を苛立たせる。

「立てよ、立てっていてんだよ」

まるで怒鳴りつけようにそう言われ壁に掴まりながら震える足で立ち上がる。刹那蹴られてまた床に倒れ込んでしまう。

「なんでわかってくれないかなぁ」

どこか悲しそうにでも苛立ちながら渉くんは私の方へ向かってくる。

「行くよ」
私の返事を聞く前に右手を掴まれ立つ時間も与えられず寝室の方へ引っ張られる。

私は覚悟を決めるように、これから起こるであろう事を想像し目をつぶった。



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3ページで終わる予定だったのに終わる気配すらない、、、

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