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桜「は?」



「私は、、、そんなの、、、いや」



桜「そう。でもね、決めるのはあなたやない」









そうだよね。

重岡が桜田さんを選んだんやもん。









なんて、理解力ありますよ

ってカッコつけて。









桜「小谷さんは、、、、ほら、モブやし」









あ、ダメだ。

私はすっごく、弱くなったみたいだ。



わかってわいたけど、逃げたい









「ご、ごめん。もう、行くね」


桜「えぇ、せっかく話せると思ったのに」


「もう、十分」


桜「そ。」









もう、重岡をみれなかった。

顔を正面に戻すと




王子が私を真っ直ぐ、透き通った目で見ていた。







小「立てる?」






小さく言った王子に、首を横に振るのが

今できる、精一杯の甘えだった。






王子は眉を八の字にして、歯を見せた。








小「借り、返すわ」








そう言って、私の横に移動すると、私の腕を自分の首の後ろに回して、横に持ち上げた。


この時だけは、主役のようにお姫様になれたようだった。









桜「望っ、なにしてんの」

小「お前らこそ。こそこそと。クソが」









王子が声を出す度に振動が伝わる。

今は何故か、それが心地よくて




王子に抱きつくように腕に力を入れた









重「怪我、、したん?」









重岡の声がして、王子のワイシャツを握ってしまった。


そして





_泣きそう





なんて、声が漏れた







小「ほんまに、俺の事好きになったらええのに」







歩き出した王子。

伝わる振動に我慢が少しずつ取れてしまい

目から涙が漏れた

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のんれもん(プロフ) - いむさん» いむさん、コメントありがとうございます。私自身、恋焦がれるストーリーが好みなので、そういっていただき、本当に嬉しいです。ありがとうございます (2020年4月17日 15時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
いむ(プロフ) - お話、すごく面白かったです。相手が何を考えているのか読めない展開。切ない場面がたくさんあって胸が苦しくなりましたが、その切なさがまた好きなのでドキドキしながら読み進めました。のんれもんさんの作品大好きです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 0bff5eea3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんれもん | 作成日時:2019年4月16日 19時

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