重岡は罪深い男です。

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放課後の図書委員の仕事。

ただ、ぼーっと座って来た人の観察。








「なんで、ここにいるんですか」









カウンターの下になぜか王子が隠れていた。







小「ええから、静かにしてて。」



「なんで隠れてるんですか」



小「彼女と帰るため」









だからなぜ。

会話にならないと誰もいないようにいつもの定位置に戻る。



するとガラガラとドアがあき、５、６人の女の子が一気に入ってきた。








女「ねぇ、小瀧くんみなかった？」






あー、そういうことか。



「みました」








下に隠れた王子に
膝上を軽く指で叩かれた。

それを払うように下にいる王子をつま先でつつく。









「なんか、お腹壊したらしくて、漏らしかけながらトイレに行ってました」








女の子たちは苦笑いしながら退出した。









小「いまのなんや。」


「おかげで彼女と帰れるんやない？」






王子はそろりと下から出るとカウンターのテーブルの上に座った。









小「あんたって、無駄にいい人よな」






なんでなのか、王子はあやす様に私の頭を大きな手で撫でた。








小「あんたが困ったことあったら、1回は助けてやる」




カッコつけなのか、素なのか、、。

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