_ズレ出した蓋 ページ8
*
ミナコさんの言葉で何か、自分を抑えていた蓋が傾き
外れた
「女の子って?」
ミナコ「んー、それ聞いてどーすんの」
荷物を詰めながら見向きもしないミナコさん。
そんな彼女の態度は相変わらずで
どうでもよかった。
でも
「か、、」
言葉で特定するのが
今は息苦しい。
けど、一呼吸置いてでもハッキリさせたかった
「彼女、、とか?」
ミナコ「さぁ?本人に聞いたら?」
「そっか。そうだよね、、行ってくる」
ミナコ「は?何バカ言って、、ちょっと」
ミナコさんと目が合った時には
もう、私は濱田さんに会うと勢いで決めていた。
ミナコ「そんなワガママ、どうしたん?!」
ミナコさんに腕を掴まれても
勢いはそのままで
「会いたいんだもん。」
ミナコ「はぁ?こんな朝早くから、迷惑やろ」
「濱田さんなら、会ってくれるもん。、、私の事、ひとりにしないもん」
ミナコ「それは、私が言うてたからや。濱ちゃん、、、あの人はお金でそうしてただけやから」
「うそ」
ミナコ「うそちゃう」
ミナコさんの言葉に首を横に振って、無言で否定する。
ミナコ「濱ちゃんは!あかん!そもそも、、アンタからしたら、おじさんやん」
「そんなの関係ない!」
ミナコさんの手は呆気なく振り解けた。
そのまま、、昨日から着たままの制服で外を出た。
昨日からの黒い渦が
足を走らせる。
焦りが、不安が
濱田さんを求める
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な(プロフ) - ご返信ありがとうございます!更新する度に見に来てます笑応援してます(^^) (2021年2月2日 2時) (レス) id: 45490ea103 (このIDを非表示/違反報告)
のんれもん(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。更新した際には、また是非読んでください! (2020年12月20日 22時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - とても面白いです。お忙しい中だと思いますが更新頑張ってください! (2020年12月19日 3時) (レス) id: 3d8afbfd34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんれもん | 作成日時:2020年12月17日 20時