＿何も無くなった日。 ページ1
*
思わず逃げ出してしまった。
無心に歩いて止まったのは、バイト先のカフェで。
店内にいる藤井さんに見つかってしまった。
私をみて、無視すればいいのに、わざわざ外まで出てくる藤井さん。
藤「あれ？今日休みやんな？」
「帰り、、道で」
藤「今日は、一緒ちゃうんや。彼氏」
「かれ、、、」
＿＿＿あぁ、重岡くんか。
「さっきまで、友達と一緒で。それに、彼はっ」
藤「まぁ！どうでも、ええねんけど。そーいや、ミナコさんの手紙読んだ？」
「手紙、、あ、読む時間なくて」
藤「今朝、濱田さんが届けに来たやろ？そん時、俺からの荷物も貰った？」
「濱田さん？来てないですけど」
藤「え？、、んー。行った言うてたんやけどな」
＿＿＿今朝って、、、。見られた。きっと、そうだ。勘違いされた。
濱田さんにとって、私はただの妹、、いや。お世話する子供にしかすぎないのに
罪悪感と焦りが勝手に湧いてくる。
藤「まぁ、はよ手紙読んだ方がええよ。簡単に言えば、ミナコさんと桐山さんと、たー君が一緒に住むってことやけど」
「え？」
藤「ええなぁ、Aちゃん。今の家、無料で1人で住めるんやで？羨ましいわぁ」
今日が一番、頭が空っぽになった。
私の元から皆いなくなって
＿＿＿ひとりだ。
藤「え、、、なんで、そんな、、悲しい顔するん？！」
濱田さんに会う理由も無くなって
たー君言い訳に、誰かに縋ることも出来なくなる。
どうしたらいいのか、わからない。
藤「いや、ちょ、、、泣かれたら、マジしゃれにならんって」
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な(プロフ) - ご返信ありがとうございます！更新する度に見に来てます笑応援してます(^^) (2021年2月2日 2時) (
レス) id: 45490ea103 (このIDを非表示/違反報告)
のんれもん(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。更新した際には、また是非読んでください！ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - とても面白いです。お忙しい中だと思いますが更新頑張ってください！ (2020年12月19日 3時) (レス) id: 3d8afbfd34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2020年12月17日 20時
