後 ろ 向 き [ 251 ] ページ24
* 真愛side *
着替えるため に ナースステーション の 奥 に ある
看護師さん の 休憩室 に 入ったっきり
出てこなくなっちゃった 彩ちゃん 。
暇だし 、 お土産 も 配り 終わっちゃったし 、
なんて 思いながら ナースステーション で 待っていると 、
医局から 出てくる 奏先生 の 姿 が 見えて 、
思わず 駆け寄る 。
奏 「 うわっ 、 びっくり した …
点滴 あるんだから 、 走っちゃ ダメ でしょ 」
「 せんせ 、 帰っちゃうの？ 」
奏 「 … ダメ？ 」
「 …… ううん 」
奏 「 お部屋 まで 一緒 に 行こうか？ 」
「 … ぅん 」
そのまま 先生 と 手 を 繋いで 病室 へ 向かい 、
入室した後 は 導かれているかのように
ベッドの上 に 座った 。
「 あのね 、 真愛 、 今日 すっごく楽しかった！
絶対できない と 思っていた 外泊 も できて 、
生まれて初めて 、 水族館にも 行けて 。
本当に 、 ありがとう 。 … ございました 」
病院 に 戻ってきてから 、
ずっと 心 に 思っていたこと を 、
ぽつりぽつり と 先生 に 話していく 。
先生 は それ を わかっているのか 、
相槌 を 打ちながらも 何も 邪魔せず
そっと 聞いていてくれる 。
「 病気 だけど 、 他の子 と … 病気じゃない子 と
おんなじに なれたような気 が して 。
… 少なくとも、病気じゃなかった頃にだって
行ったことのない場所 に 行けて 、
したことない経験 が できて 。
…… たぶん 、 これは 、 病気 に なっていなかったら
できなかったこと だと 思う 」
そういっていたら 、 先生 の 顔色 が
変わっていくの が 分かった 。
でも 、 そんなこと は 見なかったかのように 、
話 を 続ける 。
「 … でもね 、 病院 に 戻ってくると 、
やっぱり 病気には 感謝 できなくて 。
それどころか 、 これからまた あの 辛い日々が
始まるんだと思うと 本当 は 怖くて たまらない 。
… 死んじゃうかも しれない 、 って 思うとき も あって 、
それ を 思い出すと 、 逃げたくなるし … 怖い 」
気が付いたら 、 余計なこと まで
吐き出してしまったような気は するけれど 、
奏先生 だったから 、 あんまり 後悔 は していない 。
いつも 、 心のよりどころ に なるような 答え を くれるから 。
たとえ 痛いこと を する人 だとしても 、
いつかは 恩人に なると 信じているから 。
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来歌 - 私もジンベイザメ好きですwwなんか憎めないんだよね。真愛ちゃんと一緒で。小説、面白かったです! (2020年5月7日 0時) (
レス) id: 84127cae19 (このIDを非表示/違反報告)
ニコリン - 面白かったです！ (2020年5月5日 15時) (レス) id: 1b4bef7bb2 (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - すごく面白いです！真愛ちゃんが可愛い/// (2018年10月4日 16時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
Rilakkuma(プロフ) - ↓↓↓すみません！これからも、です...。 (2018年9月29日 19時) (レス) id: 712bdbb353 (このIDを非表示/違反報告)
Rilakkuma(プロフ) - こういうストーリー、めっちゃ好きです！！れからも無理せず頑張って下さい！！ (2018年9月29日 19時) (レス) id: 712bdbb353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪那 | 作成日時：2017年10月8日 1時
