【BTS】ARMYの嫉妬対象はメイクヌナ

ヌナ11 ページ11

これは、3年前の話









「専属メイク...ですか？」



PD「そう、興味ない？」



「ん〜今の現状でもだいぶ満足してますし、どこかのグループ1つに絞らないほうが私には合ってる気もしますけど」



PD「君がうちの事務所の専属メイクになってくれるなら今の倍給料だって出すし、優遇だってする

一度会うだけでも頼めないかな？
きっと、君と彼等は相性がいいと思うよ」



「なるかどうかは別として、会うだけならひとまずおっけーです」









まだメイクをやる身としては名も知れ渡って無かったけど、それなりに働けていた



それこそ、BTSの専属になるまでは色んなグループのメイクだってして来た



お金もそれなりにもらっていたけど、そこまでお金には興味がなかった



ただ生活できる分のお金さえあれば文句は無い



メイクさえさせてもらえる環境があれば、それ以外はいらなかった




そんな時に出会ったのがPDさんだ



彼は私のことを知っていて声をかけてくれた




今思えば、あの時断ってなくて良かったと思っている









PD「今向かってるのがあいつらの宿舎だ」



「みんな一緒に住んでるんですか？」



PD「ああ、共同生活ってやつだな」



「そうなんですか」









スマホで彼等の名前を検索するとちらほらと情報が出ていて、メンバーの顔写真も出てきた



たしかに面白そうなメンバーではありそうだと会ってもないのに思った



たぶん、この時はただ１つのことしか考えてなかったから









「私が専属メイクになったら、今のメイクの雰囲気変えても良いですか？」



PD「え？そりゃ、かまわないけど」



「なら、やります」



PD「ほんとかい？！
嬉しいけど、どうしていきなり？」



「彼等の顔、せっかくみんないいものを貰って生まれてきたのにメイクがその良さを引き出せてない」



PD「...なるほど、確かにうちはベテランのメイクさんは1人しかいない

あとの人はその人に言われたことしかやらないような人たちだからこの際やめてもらおうか

ユラっていう子なんだけど、その子が誰か1人だけメイクすると他の子がメイクしたメンバーよりも目立つんだ


君だったら、ユラについていけると思うし、何より気があうと思うよ」









それはどうかと思ったけど、まだ小さい会社のとこに言えるわけでもなく、



ただただ彼等のことをネットで調べるだけだった

ヌナ12→←ヌナ10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す