肆佰弍拾弍の型 ページ22
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そしてまた、声をかけられた
「Aちゃん。」
『わ、童磨!さっきぶりだね。』
「まさかあんなこと言われるなんて思いもしなかったよ。」
『童磨もよく了承してくれたね。』
そう、私が童磨を斬る直前。
__
『童磨、ごめんね。後で私もそっちに行くから、待ってて。』
「!!!!…わかったよ。」
____
「俺はAちゃんの願いなら何でも聞くさ。
でもどの道俺のことは殺してただろう?」
『ふふ、それは否めないなあ。』
「Aちゃんが本気であのお方を殺そうとしていたのが伝わったんだ
こんなこと言ったらあのお方に怒られちゃうけど、Aちゃんにはどんなに足掻いても勝てないってわかってたんだよ」
『協力してくれてありがとう、童磨
でもあなたなら了承してくれるってなんか、思ってた』
「でも意外だったよ!まさかAちゃんも一緒に死ぬなんてね」
『ふふ、皆には悪いことしちゃったけど、後悔はしてないよ』
「ふぅーん。そうかいそうかい
Aちゃんの存在があってから俺、色んなこと知れたんだ!
人間の気持ちがよくわかったし、
何より、
愛という感情がね、わかったんだ...」
自分の胸に手を当て、微笑む童磨
その微笑みは今まで見たことも無いような優しい表情だった
『いいきっかけになってくれたなら、嬉しいな
来世ではもっと、愛を感じられるよ』
「来世でまた会おうね、Aちゃん」
『もちろん』
童磨は暗闇に消えた
よし、私も無惨さんの所へ行かないと
『無惨さん!行きましょ、地獄へ』
少し離れた暗闇に無惨さんは居た
「Aか」
『はい、そうですよ』
「お前は何故、私と相打ちになった?
お前なら倒せたはずだ」
『…以前二人で、昼間の浅草デートなるものをしたの、覚えてますか?』
「ああ、それがどうした?」
『あのとき桑の実を食べたのも、覚えていますか?』
「…ああ、確かに食べたな」
『ふふ、桑の実の花言葉、ご存知ですか?』
「知らぬ…」
『花言葉は、
"共に死のう"
ですよ。』
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みの(プロフ) - 最後お父さん、、、ww (3月5日 16時) (レス) id: 7f6e6c065d (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁ終わっちゃった。゚(゚´Д`゚)゚。 とても面白かったです!ありがとうございました! (3月5日 16時) (レス) @page28 id: 7f6e6c065d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ああああかんけつだ (8月23日 1時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
虹心(プロフ) - 作者様、本当にいい作品を作ってくれてありがとうございます😭😭😭😭😭😭😭😭もう最高でしたッッッッッ!!!! (5月19日 12時) (レス) @page28 id: 1044c21f3c (このIDを非表示/違反報告)
アホの子 - 最後の無惨がお父さんは笑ったwww (5月12日 5時) (レス) @page28 id: 30773e7ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わんわん | 作成日時:2022年4月24日 18時