推しは守り助けるもの 漆【鬼滅の刃】

肆佰弍の型 ページ12

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炭治郎side








禰豆子が人間に戻った



珠世さんも、愈史郎くんも




お館様だって死んでいない





Aさん、何故死んだのですか









炭「Aさん…?」





善「嘘だろ…」





伊「…」






何でだ！！！！




何でこうなったんだ...！？！？！




皆で戦い、皆で勝つ



多くの命が救われる



多くの命が報われる




はずだった。







確かに叶った、その9割は。





だが残りの大事な1割、皆が絶対に守りたかった1割が叶わなかった












出会った時から貴方の優しさには気づいていた




禰豆子も妙に懐いていたし、Aさんを悪く言う人を見たことがない




鬼舞辻にさえ優しさを見せたのはどうかとおもったが…




それもAさんだ。彼女の素晴らしさ。




今まで何十、何万と人を救ったAさん





"犠牲者は出しません。ここにいる者は誰も死なせない。私が必ず助けます。"






最後の柱合会議でAさんが言ったこと、今でも脳裏に焼き付いている




きっと決めていたんだ



鬼舞辻と相打ちになると。






「くっ…」




何が「俺がAさんを守ります！」だ





ふざけるなよ、俺




何も守れちゃいない



結局守られてばかりなんだ…





禰「お兄ちゃん…」




禰豆子が俺の背中をさする




禰「なんでこうなっちゃうのかなあ


私達、何も悪いことなんてしてないのに」




ほんとだよ、なんでそんな仕打ちを受けなきゃならないんだ



この苦しくて、悲しくて、悔しい気持ち





どうしたらいいんですか、Aさん






貴方が戻れば全て解決するのに






貴方さえ、戻ってきてくれたら…

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