推しは守り助けるもの 伍【鬼滅の刃】

弐佰弐の型 ページ2

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『玄弥くんのこと、一番大切に思ってると思うよ。

でも実弥は気持ちをあんまり言葉にしないでしょ？』




玄「あ、うん。」




よく知ってるな…。



『だからきっと玄弥くんに会えば暴言の連発だよ。』




玄「でもそれは、俺が悪いんだ…俺があんなこと言ったから…。」



『……二人の過去に何があったのかは知らないよ。


でもね、玄弥くん。

実弥は絶対、絶対、玄弥くんを許してる。というか許す以前に怒ってないと思う…。』




玄「……。」




『実弥の言葉の表面だけを見ちゃダメ。

内面には実弥の本当の想いが詰まってる。』




玄「…わかった。」



『そう、いい子だね。』



よしよしと頭を撫でられる。




「……。」//////




この綺麗な笑顔に俺はまだ慣れない。



多分一生慣れない…。



それから稽古をして、少し喋ってを繰り返した。



重要な点がわかりやすくて、明らかに俺の刀の太刀筋は綺麗になったと思う。




兄ちゃんも喜んでくれるかな…。





帰り際、まだ一緒にいたくて質問をたくさんした。


「あと……えっと、……」


でも直ぐにネタは尽きた。



『ふふ、何か気になることがあればうちにおいで。』



玄「あっ、うん…。」



もう行っちゃうのか…。



『またね。』


くしゃっと頭を撫でられた。

落ち着くな…兄ちゃんを思い出す。



向こうを向いて姉ちゃんが歩き出す。



玄「……。」



Aさん…姉ちゃん…優しくて好きだな…。



ん……？



好き……？




玄「っ何考えてんだ俺っ！！！？？？」/////

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