佰拾漆の型 ページ17
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童磨side
久しぶりにAちゃんに会えて胸が高鳴った。
俺にとっての久しぶりっていうのは"何十年"の話だけど対象がAちゃんとなると話は別。
ほんの数週間でも久しぶりになる。
これも全部"あの"せいなのかな?
そしてずっとやってみたかったAちゃんとの戦闘!
どれ程のものなのか、楽しみだなぁ。
『いくよ?……弐の型 鬼哭啾啾』
え?
遅くない?
さっきの技の方が速かった気がするんだけど…。
これが鬼殺隊最強?
でも手を抜いているようには見えないし…
まぁいいや、腕斬ろ。
童「あれ…?」
『手抜いてる?』
童「わぁ、俺ちゃんと躱した筈なのに、凄いねェAちゃん!!!」
気付くと俺の胴は真っ二つ。
今まで鬼殺隊員に斬られたことなんて無かった。
まず当たらない。当たっても刀は折れる。
それ程俺の身体は硬いはずなのに。
Aちゃんは涼しい顔でこちらを見ていた。
『まだやる?』
童「うん!勿論。
ごめんねェ、ちょっと手を抜いたよ。」
『本気で殺らないと負けちゃうよ。』
童「うん、わかってる。」
わかってるよ、本当に。
今まで鬼殺隊員と戦うこともあったけど、こんなに強い子初めてだしね。
それより気になる事がある。
童「Aちゃん、呼吸は苦しくないのかい?」
さっきからこっそり血鬼術を吸わせてるんだけど全然反応が見られない。
『大丈夫だよ。』
童「俺の血鬼術吸って肺胞が壊死してる筈なんだけど、なんとも感じないのかい?」
『限界になったらまた再生すればいい話だからね。
ここに鬼がたくさんいたおかげであと二百回は再生出来る。』
鬼を斬ると傷を癒せるのか…。
でも、
二百?
そんなに鬼は居なかった筈…。
……あぁ!わかったぞ、食べた人間の数もプラスされるんだね。
やっぱAちゃんは特殊だなぁ。
今まで出会ったことのない人間だ。
人間なのかな?これは血鬼術に近いんじゃ…
『童磨??おーい。』
刀の剣先でツンツンつついてくるAちゃん。
童「ごめんねェ。考え事してたよ。」
『童磨でも考える時は考えるんだね。』
童「当たり前だろう?上弦の弐だからね!」
『ふふ、関係ないでしょう?
さぁ、早く続きをしよう。夜が明けてしまうよ。』
童「そうだねェ。次はちゃんとするよ。」
俺も頑張らなくちゃ。
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眠いちゃん - 可愛い…尊い…萌えるよ…神だよ… (2023年1月5日 20時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
不死川実弥LOVE - 私も実弥LOVEです。 (2020年11月5日 17時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
はぷはぷ島はぷ子((仮:小百合141 - あは…もう由亜さんの作品全部良い…1番のおきにいり作者さんですゥゥゥ尊敬の眼差し (2020年8月17日 0時) (レス) id: 1e0c41aa85 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん! - 佰拾玖の型の朝すぎての所早朝だからに直した方が良いですよ〜! (2020年7月5日 18時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん! - 佰拾玖の型の朝すぎての所早朝だからに直した方が良いですよ〜! (2020年7月5日 18時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わんわん | 作成日時:2020年3月26日 18時