推しは守り助けるもの【鬼滅の刃】

拾陸の型 ページ16

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『鬼灯さん、帰りました！』




「！！ おかえり…！良かった…生きててくれて…」




ぎゅぅっと抱き締められる




こんな人だったかこの人…なんて思いながらも嬉しいものはやはり嬉しい。
私も抱き締め返す。




『ふふ、死なないって言ったじゃないですか』



「あぁ、そうだったね…なんかあんた大人になったような気がするんだが？」



『そうですか…？

そうだ！これから隊服が届く迄一緒にお出掛けしましょう？太陽の下には出れるんですよね？』



「出れる、甘味処に行ってみたいのだが、いいかい？」




『ふふ、勿論です。行きましょう！』


それから2人で幸せな2週間を過ごした。



私の中じゃもう鬼灯さんはお母さんみたいなものだ…！ふふ、嬉しいなぁ




ー



「そういえばあの刀、折れたりしたらいけないから一応刀鍛治の里に出しておいたよ。隊服と一緒に届く筈だ。」




『楽しみです…！』




ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ



「おや、噂をすれば、じゃないか。」




『(ま、ま、まさかの鋼鐵塚さん？はぁぁ嬉しい…顔も声も好きなんだよね…)』



「鋼鐵塚も＜鬼滅の刃＞とやらに出てたのかい？」




『はいっ！』




「なら出迎えてきな」




『は、はい……っっ！！』




やばい口が…にまぁってなる、やばい。



ｶﾞﾗｶﾞﾗ
戸を開けると目の前に鋼鐵塚さんが居た。



『ｩｯｯ!!!ん"ﾝｯあ、あの…刀…ありがとうございます…！』



きっと今の私は満面の笑みを浮かべてるだろう…




「……」



何も答えてくれない。待って、嫌われた？


いやまぁ、ドアの前に満面の笑み浮かべてる子供いたら恐怖だな

でも嫌われるのは流石に辛すぎる




『あ、あの…』



「お前、幾つだ」



『？…12ですが…』



「あと8年もあれば…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ



『取り敢えず中へどうぞ！』



大人しく中に入っていく鋼鐵塚さん
アレ！？気に障ったこと言った！？
子供が刀持つとかふざけるなとかいう感じ！？

なんか静かなんだけど！
炭治郎の時と違う！！


「おい、鬼灯、此奴とはどういう関係だ」



「はぁ？いきなりなんだい…あたしが母親みたいなもんだよ」



「そうか。名は？」



こちらへ顔を向けて問われる



『Aと申します。』



そしてまた鬼灯さんの方に向き直ってﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言って
ついに鬼灯さんを部屋の外へ連れてってしまった




"絶対についてくるな"と念を押されて

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