【d!】森の奥の施設

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俺の声が聞こえたのか、師匠は走ってこちらに向かって来る
少年を見る師匠は多分、辛そうな顔をしてるのだろう



「ショッピ、客室に寝かしてやれ。後は私が見る、あぁ後、傷薬も持ってきてくれ」



2種のだぞ と師匠が言うと俺は
分かってますよ と返した



この施設は特異な病気や獣専門の病院の様な所だ



特異な病気
"奇病"



言わば珍しい病気や原因や治療法が詳しく分かっていない病気の事だ
奇病は普通の病院に診せても治りはしない



俺もガキの時には奇病の一種〔トランプ病〕になった
俺の病気の事はまた今度話そう



少年を客室のベッドに寝かし、薬品棚から人間用の塗る傷薬と飲む傷薬を渡し、師匠に少年を任せ客室を出た



いつもは実験ばかりに明け暮れている師匠だが、ああ見えても凄腕の医者だ
少年の傷も早く治ると思う



やけど…なんで森の中に少年が倒れてたんやろう。
あの森の近くに村や集落は無かったはず
なら、あの少年は何処から来たんや？
それに、何故少年はボロボロだったのか…
どれだけ考えても答えは出なかった



「はよ、元気になれよ…」



少年の事でバタバタしていたが、時計塔の針がお昼を指そうとしているのに気がついた
もうそんな時間か と二人分のパスタを作る



そろそろ出来上がる時に、師匠は客室から出てきた



「師匠ｯ…」



「安心しろ、今出来る限りの治療はした。他は彼が起きた時に詳しく診るよ」



ほっ… と息をついて良かったと安心する
出来たてのパスタを食卓に置き、一緒に食べたけど、少年のことが気になっていたせいかあまり味は覚えてない

�頃�←��

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