【d!】森の奥の施設

�将将� ページ30

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ﾄﾞｻｯ




その音は庭の方から聞こえてきた
何かが落ちたような、そんな音





グルッペンにも聞こえたらしく少し驚いているような表情をしている
そんな顔するのか…




ここは深い森の中だ、ここへの道を知っているのは私とショッピぐらいだろう
獣でも来たのだろうか




部屋から出て庭へ向かうと、目に入ったのは赤いマフラーと身体より少し大きな白い翼
人間とあまり変わらぬ姿をしているそれは、人外種の1つ、天使だった





顔を見ると、どうやらグルッペンと同じくらいだろうか。極東の国の人間と同じ真っ黒な髪をしている
よく見ると、翼を怪我しているようだ





「て、天使って…初めて見た…」





どうやら、気を失っているように見える
飛んでいるとこで落ちたのだろうか
とりあえず、施設の中へと運んで行く
結構重いな、天使





「おい！何だったんださっきの音は!?」





さっきよりも驚いた顔のグルッペンが部屋から出ていた





「起きても平気なのか？」





「今は少しだけマシやから大丈夫や、それより、そいつって…」





グルッペンは天使を見て、さっきのように瞳を輝かせ、好奇心を抑えきれてないようだ
とりあえず、空き部屋のベッドに天使を寝かし、簡単な応急処置をする
ちゃんとした治療は資料を見てからする
何せ、私も本物の天使を見て会ったのはこれが初めてだ




資料室で見つけた天使についての情報、資料にはこう書かれている





天使


天使は神に最も近い種族であり、優れた知能の持ち主。
身分の高い天使は神と共に人間世界と人外世界のバランスを取っていると考えられている






やはり情報は少なく、その生態は謎に包まれているよう






「こいつ、大丈夫なのか？」






「怪我をしてるように見えるからこの子が起きたら、診察をする。グルッペンも悪化したら元も子もないからベッドに戻りな」





まだ珍しい天使を見ていたいのか、グルッペンは動こうとしない
ショッピ…あのバカはいつになったら帰ってくるんだ




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［その頃のショッピと鬱は＿＿］





「この花はなんて言うん？」





「これは睡蓮って花やね」





［仲良く花の話をしていた］





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