５７話 ページ9
ニヤニヤしながらボールペンを眺めていると国木田さんに｢しっかり仕事をしろ｣と叱られた。
きっと彼は私の事を生徒のような感覚で見ているのだろう。
その後は4人に自己紹介をしてもらって、私は自分の仕事に戻った。
太宰さんとよく目が合うのが気になるけど、自分の仕事に集中する。
｢Aちゃん、お勘定頼むよ｣
｢あ、はーい｣
与謝野さんに呼ばれ、テーブルに向かう。
全員のメニューを確認して合計金額を伝えて、お金を貰い、皆さんを｢有難うございました｣と言って送り出す。
いやあ、本当に武装探偵社だった……本物だった……
感動に打ち震えながらカウンターに戻ろうとすると、後ろに太宰さんが居た。
｢うわっ！？太宰さん、戻らなくていいんですか？｣
｢いいのいいの。……ところでAちゃん、最近何か悩んでいる事はないかい？例えば、ストーカーとか｣
｢いや、特にないですけど……どうしてですか？｣
｢いいや？最近物騒だからねえ、気をつけるんだよ｣
妙に真面目な顔をしていたので気になったが、太宰さんは何も無いと言う。
｢じゃあね〜｣とヒラヒラ手を振りながら店を出ていった。
何だったんだろう……まあ、考えても分からないし、いいか。
☆
｢ただいまー！｣
無事にバイトが終わり、家に帰ると、いつも通りチャロフ君とドス君がリビングで出迎えてくれる。
｢お帰りなさい。アルバイトはどうでした？｣
｢すっごく楽しかった！常連さんも良い人だし続けられそう｣
そうですか、と微笑むドス君。
仕事の疲れも吹っ飛ぶ可愛さ……圧倒的癒し……
チャロフ君がいれてくれた紅茶を飲みながら、今日の話をする。
｢そういえば、ドス君が言ってた日本の異能力者の組織って武装探偵社の事だったんだね。喫茶店の上が探偵社だったんだよ｣
｢へえ。武装探偵社の事ご存知だったんですか？｣
｢え？うん｣
｢貴女の世界では異能力の存在は無かったはずでは？｣
｢あ。……いや、街の人に聞いてね、知ったの。有名らしいじゃない？｣
ドス君に問い詰められ、咄嗟に言い訳する。ドス君は頭いいから多分誤魔化しきれてはないんだろうけど、一先ず納得してくれたようだ。
はあ〜危ない。文豪ストレイドッグスの事はバレないようにしないと。
流石にこの世界が漫画だったなんて知られたらやばいのは馬鹿な私にもわかる。頭いい人……ドス君や太宰さんにバレないように気を付けよう。
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食塩水(プロフ) - 名前さん» 長い間待っていて下さりありがとうございます！優しいお言葉、身に染みます…これからも不定期更新ではありますが、あんなにお待たせしないように書き進めていきたいと思います！ (2020年6月14日 22時) (
レス) id: b80a6fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
食塩水(プロフ) - まやさん» 長い間待っていて下さりありがとうございます！これからはあんなにお待たせする事がないように書き進めていきたいと思います…！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: b80a6fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
食塩水(プロフ) - あやめさん» 更新お待たせ致しました…！2ページ"も"と捉えて頂けてありがたいです！自己満足な作品ではありますが少しでも楽しんで頂けるよう、もっと更新出来るように頑張りますね！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: b80a6fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 更新されてる……ありがとうこざいまああす！これからも作者さんのペースで頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 6e285a92e8 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 更新ありがとうございます！！これからも更新待ってます！頑張ってください！！！！ (2020年6月14日 15時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
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