74話 ページ26
お揃いで猫耳のカチューシャを付けて、早速園内の散策を始める。
正直隣を歩くドス君がかっこよすぎて気が気じゃないけど!!
「まず何に乗りますか?」
「うーん……ジェットコースターかな!」
「おや、絶叫系は平気なんですか?ホラーは苦手なのに」
「ジェットコースターは別なの!楽しいから!」
急かすようにドス君の手をグイグイと引いてジェットコースターの場所へ向かう。
かなり人気なアトラクションのようで、待ち時間が長い。
私は平気だけど、ドス君は待つの嫌かな……私が勝手に乗り物決めちゃったし。
「結構待つみたいだけど……どうする?やめる?」
「何故です?Aさんは乗りたいのでしょう?」
「まあ乗りたいけど……」
「変に気を遣わなくて良いですよ。それに、貴女となら待つ時間も苦ではありません」
あまりの神対応にヒュッと喉が鳴る。
100点満点の回答!ドス君絶対今まで付き合ってきた女泣かせてるよ……
眩しくて直視できない。両手で顔を覆うと、ドス君に笑われた。
そして暫く待って、ついに私達の順番がやって来た。
乗り込んでキャストの人にシートベルトを締めてもらう。
もう出発するという今になって緊張してきた。
ガタガタとゆっくりとレールを走る音を聞きながら、景色を見るとめっちゃ高い。
やばい、思ったより怖い……
そんな事を思ってもジェットコースターは止まってくれない。レールのてっぺんに辿り着き、徐々に身体が傾いていく。
「やっぱり待ってああああああああぁぁぁ」
物凄い勢いで下っていき、急カーブ、急旋回、急上昇、またもや急降下……怖い気持ちを口から吐き出す事で誤魔化そうと思ったけど、魂が抜けそうになっただけだった。
ジェットコースターが乗り場に戻ってきて、ドス君と共に降りる。フラフラとした足取りの私の背中を心配そうに撫でてくれた。優しいしゅき……結婚しよ……
「大丈夫ですか?」
「だいじょぶじゃない……思ったより激しかった……」
私の腰を支え、近くのベンチに連れていってくれるドス君。
正直支えてもらわないと足がプルプルしてまともに立てないレベル。
何でだろう……ジェットコースター好きなのに。思ったより急旋回が多かったのが敗因だな。
「何か飲み物を買ってきますね。ここで待っていてください」
「ありがとドス君……」
お言葉に甘えてベンチで休ませてもらおう。
この調子じゃご飯もまともに食べれないだろうし。
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食塩水(プロフ) - 名前さん» 長い間待っていて下さりありがとうございます!優しいお言葉、身に染みます…これからも不定期更新ではありますが、あんなにお待たせしないように書き進めていきたいと思います! (2020年6月14日 22時) (レス) id: b80a6fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
食塩水(プロフ) - まやさん» 長い間待っていて下さりありがとうございます!これからはあんなにお待たせする事がないように書き進めていきたいと思います…! (2020年6月14日 22時) (レス) id: b80a6fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
食塩水(プロフ) - あやめさん» 更新お待たせ致しました…!2ページ"も"と捉えて頂けてありがたいです!自己満足な作品ではありますが少しでも楽しんで頂けるよう、もっと更新出来るように頑張りますね! (2020年6月14日 22時) (レス) id: b80a6fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 更新されてる……ありがとうこざいまああす!これからも作者さんのペースで頑張ってください!楽しみに待ってます!! (2020年6月14日 21時) (レス) id: 6e285a92e8 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 更新ありがとうございます!!これからも更新待ってます!頑張ってください!!!! (2020年6月14日 15時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
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